あちらこちらで大地が顔を出し始めた3月後半のにどむの里。
久しぶりに見る大地は、どこもかしこもグチャグチャで美しいとは言いがたいけれど、極寒の冬景色に覆われていた3ヶ月を経て目にする大地は、やはり例えようもなく嬉しい。
家の周りではフキノトウも福寿草もまだ出てきてはいないけれど、朝の空気は春そのものです。
3月に入り、農協から「ニワトリひなの取りまとめ注文書」が回ってきた。
我が家は農協の組合員ではないのだけれど、次男の通う保育園には農協で働くお母さん達も多く、お迎えで会った時に注文書を渡してもらうのが毎年の恒例なのだ。
農業用資材、いろいろな種、組合員の生活必需品の販売から金融まで、農業地帯に欠かせない存在である「農協」だけれど、ニワトリのひなだけは1年に1度しか入手機会がない。
ひなを出荷している数少ない業者が道北の剣淵にあり、そこから仕入れしているためだと言う。
注文書には
<大ひな 100~120日令 予定価格1,800円>
※大ひなは、すぐに卵を産む程度の大きさです
と書いてあって、その下に
○ボリスブラウン(赤玉鶏) オス 羽 /メス 羽
○ジュリア(白玉鶏) オス 羽/メス 羽
と注文数を記入する欄がある。
ここに書いてある「ボリスブラウン」が、我が家で飼育している「コッコちゃん」。オスが居ようが居まいが毎日のように卵を産み、産んだ卵は抱くでもなく、日がな一日エサを食べたり、草をついばんだり、時々脱走したりしてのんびり暮らしている。
でも、それって変じゃない?
オスがいなくても卵を産み続けるなんて…
そしてせっかく鶏を飼っていても、増やすには農協に注文するしかないなんて…
一体ニワトリって何?
いろいろ思うところはあっても、やっぱり鶏は飼いたい。
今いる鶏だけでも我が家の卵は充分すぎるほどなのだけど、鶏も年を取ってくると卵をあまり産まなくなる。コッコちゃん達は、もう3年目…そろそろ卵を産まなくなってくるだろう。
いろいろ悩んだあげく、ボリスブラウンのメスの欄に「3」って書いて、農協にFAXした。
何となく、注文した後も心がモヤモヤしたまま日が過ぎていた。
ちょうどその頃、お隣に住むトシさんが生活クラブの注文書を置いていってくれた。
国産、無添加にこだわった生活クラブの商品(消費材)は、どれもとても好感の持てるものばかりだけれど、なるべく地元で買えるものは地元で…作れるものは手作りで…と思っている"お取り寄せ嫌い"の私なので、入会はしていない。
それでも、どうしても地元では手に入らない「国産なたね油」などを、トシさんの注文時に便乗して注文させてもらうことがあり、注文書を見るのは楽しみのひとつ。
その生活クラブの注文書に同封されている『生活と自治』という小雑誌があるのだけれど、これがなかなか面白く、毎度内容の同じ注文書より、こちらの雑誌を楽しみにしていると言ってもいい。
さて、今月の『生活と自治』をぱらぱらとめくっていたら、
<卵は国産でも、産む鶏は外国産?>
というレポートが目に入った。
全部をここに転載したいところだけれど、読んでいる皆さんがぐったりしてしまうといけないので、かいつまんで…
まず、
「卵を産む鶏(採卵鶏)が良質で均質な卵を安定して産み続けるには、遺伝的に優れた系統を掛け合わせるなどの『育種改良』が必要で、これを長期間、日常的に続けていかなければならない」
とある。
この育種改良の元になるのが「育種鶏」で、ここから優れた鶏を選別して、「原々種鶏」→「原種鶏」→「種鶏」→を経て、ここから生まれたひよこが養鶏業者の元で育てられ、ようやく「採卵鶏」が誕生する。
日本の卵の「自給率」は95%を越えると言われているけれど、そのうち海外由来の鶏は実に94%にもなるのだと言う。ほとんどの採卵鶏の元をたどると、「育種鶏」を独占的に保有しているヨーロッパの2大会社に行き着くのだ。
日本でも「原々種鶏」を輸入して増殖させてはいるのだけれど、育種改良を海外に依存しているため、もしもいつか輸入がストップするようなことがあれば、いずれ卵は手に入りにくくなる。
94%の鶏と聞き、「おや?」と思ったあなた…
そうなんです。このレポートによると、純国産の鶏が6%ではあるけれど、存在するというではありませんか!
パチパチパチ…
というわけで、この貴重な「純国産鶏」は、岐阜市に本社のある「後藤孵卵場」が出荷する「もみじ」と「さくら」の2種の採卵鶏。同社は、この2種の採卵鶏の育種鶏を保有し、育種改良を続け、純国産鶏の生産をしている唯一の会社だ。
いつか育ててみたい…。
もみじ、さくら、名前もかわいい。
が、あと2ヶ月でボリスブラウンが3羽やってくる。
鶏ハウスも含めて、「ニワトリ計画」を練り直さねば。。
外は春。
楽しみ、楽しみ!
さなえ
www.wakka.biz/nidomu/
PS:わっかHPも無事にリニューアルしました☆一仕事終わってほっと一息です!
2010年3月20日土曜日
鶏の注文
2010年3月6日土曜日
没頭
来る日も、来る日もパソコンに向かう日が続いている。
神様からの贈り物に会いに森へ出かけたのを最後に、もうずっと事務所にこもりきり。
2種類のパンフレットと、新しいホームページ作り。
もろもろの書類提出。
静かな事務所で作業をしていると、カシャ…カシャ…と聞きなれない音が聞こえた。
振り返った窓の先では、まぶしいほどの陽射しに照らされて、屋根から下がるたくさんのつららが、一本また一本と地面に落ちているのだった。
パンフレットの入稿は無事に終わった。きっともうすぐ印刷屋さんから発送される頃。
新しいホームページも残り8ページ。
デザインは好きだ。ついつい没頭してしまう。
けれど、そろそろお尻に根っこが生えそう…
もう少し…
もう少し…。 今日は雪。
山も白くなって、春気分を吹き飛ばしてくれた。
新しいホームページが出来たら…
あと1回くらいは森へ行きたいなぁ!
さなえ
www.wakka.biz/nidomu/
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