2009年12月31日木曜日

年の暮れに

積雪が少なく、淋しい風景だったにどむの里も、昨日の大雪で真っ白になり、すっかりすっかり、冬の景色☆
ぽってりと雪をのせた木々の姿がとてもかわいく、久しぶりのふかふか雪に、私も子どもも大喜び。

毎年のことだけれど、今年も12月はあっという間に過ぎてしまい、残すところあと1日。

昔は、お正月ってもっと慌しく、もっと臨場感があったように思うけれど、最近はお店も元旦から空いているし、お正月感が薄れてしまった。

それでも年の暮れは、一年間無事に過ごせたことに感謝して、あちこち掃除したり、年に一度の近況報告・年賀状を書いたり、そして年を越さぬうちにと溜まった仕事を片付けたり、日々近づくお正月を意識して暮らしているように思う。


今年は、川の工事のことをこのブログにもたくさん書かせて頂いた。
たくさんの方に応援の言葉をかけて頂いたり、賛同者として名前を書いて頂いたり… 
本当に本当にありがとうございます!

川の工事のことが、山脇さんの講演会の後どうなったのか、
それをなかなか書けずにゴメンナサイ。

あちこちから聞こえてくる情報は、どうやら「工事は凍結」になったらしいということ。
けれどもこれはあくまで公式発表ではなく、いろいろな情報を総合すると、「関係者の認識」として凍結ということらしく、不確かだ。

そして、ポスティング作戦を始めた頃に、私たちが開発局に出した質問状。
工事に関する疑問を思いつくままにぶつけたもの。
しかし一度「期限までに回答できそうにないため、少し時間を頂きたい」旨の連絡があったものの、その後まったく音沙汰なしの状態が続いていた。

それが12月に入り、突然「遅くなりましたが、回答書を持参して説明に上がりたい」と所長からの電話があった。
そこで12月上旬に小さな集まりを持ち、開発局と話をした。

弟子屈まで足を運んだ開発局の方が用意してきたのは、質問状に対する回答と、それを補足する資料。分厚いファイルになっていて、それを一人に1冊ずつ。所長自ら丁寧に説明し、ぜひ皆さんと一緒に川づくりを考えたいというものだった。

この集まりでは、分かったこともあったし、分からなかったこともあった。
私たちの懸念が完全に解消されたわけでもなく、あくまで「工事をする」という前提での説明であった。


私たちの「川づくりを考える」活動は、ようやくスタートラインに立ったところのように思う。
まだまだ知らないことがたくさんあるし、分からないこともたくさんある。
ただ、釧路川をどうやってステキな空間にできるだろうか、それをこれからも皆で考えていくつもりだ。

今回、川の一件でこれだけ大きく動きながら、不思議なことに私たちのところに誹謗中傷は一切来なかった。もちろん、聞こえないところでは相当言われているはずだけれど、直接それを言いに来た人は一人もいなかった。
そしてそれどころか、ステキな出会いがたくさんあった。
本当にありがたいことだと思う。

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いろいろなことがありましたが、今年も皆さんのおかげでとてもいい一年でした。
本当に、ありがとうございました。

また来年も、ステキな一年になりますように。
新しい年も、どうぞよろしくお願い致します!

皆さまの幸せを祈りつつ…

さなえ
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2009年12月15日火曜日

昔の暮らし

冬のにどむは風の谷。
吹き荒れる風の合間を縫って、外での作業も風次第。

びゅーびゅーと吹き荒れた風の収まった晴れた日、えいやっと外に出て葦刈りをした。
ガッテン、リョータくん、ワカメちゃん、私。4人でやれば早い早い。あっという間に、池の葦は刈り倒されて、束ねられて、倉庫に山積みになった。

この葦は、冬の間にちょきちょき切って、袋に詰められて…
そのうち、ステキなゲストハウスの壁になるはず!…です。

葦狩りが早く終わったので、午後から皆で「てしかがの蔵」に出かけた。

ここは数年前まで営林署だった建物で、今は、昔の道具や写真など歴史あるさまざまなものが展示されている資料館に姿を変えている。

1階には古い写真、2階には昔の道具が収められていて、私たちは教育委員会に立ち寄って鍵を開けてもらい、中に入った。

何度も来ているけれど、何度来ても楽しい。

091214ski 例えばこんなスキー

木で出来た手作りのスキー。
かっこいい…

北海道に引っ越してきたばかりの頃の私たちは、家を建てる場所を探して、ヒマを見つけては古い離農跡地をめぐっていた。
腰折れ屋根の古い倉庫には、いろいろな道具が詰まっていて、それが私たちには宝の山に見えた。

古いストーブ、農機具、瀬戸物、何に使うのか分からないさまざまな道具達に混じって、手作りのスキーが置いてあることもよくあった。

子どもの年賀状が落ちていたこともあった。
「今年も力いっぱい、生きぬこう!」
葉書一面に、子どもの字でそう書かれていた。

静かで寒い、昔の教室のような展示室を歩きながら、そんなことを思い出していた。

091214kyou

ちょっと前まで、北海道はこんな風だったんだよね。
こんな時代に戻ったら、私はちゃんと生きていけるだろうか。
我が身を振り返り、ちょっと情けなくもなる。


しかし、北海道中にいろいろな資料館があるけれど、「てしかがの蔵」は特別だ。
なんといっても、展示品を自由に触って体験できる。
上の写真の教室も、イスに座ったり教科書を開いたりして、どうぞご自由にタイムスリップしてください…という感じだ。

他にも、子ども達がいつも遊んでいる古いパチンコ台や、なんぞ挽いたものが散らばっている石臼コーナーなど、こんなに自由な資料館はなかなか無いんではないか。


スキーの他に、今回目についてものを2点。

091214saiken_2 大東亜戦争割引国庫債券
091214tebukuro 軍隊の防寒手袋
引き金を引くときのために、人差し指が自由に動く特別仕様。
これらはしっかりと展示して、しっかりと「過去の遺物」になってほしいと思う。

でもとにかく面白い。

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「てしかがの蔵」 観覧無料
弟子屈町教育委員会 015-482-2948 へお電話の上、お出かけください。
ただし、冷蔵庫のような寒さのため、防寒着は必需品です。
担当の方が空いていれば、解説つきで案内してくれます!
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この日資料館に来た本当の目的は、1階の写真コーナーで昔の釧路川の写真を探すこと。
川づくりを考える、こちらもあれこれ進行中。

いろいろな意味で、意義深い午後のひとときでした。

さなえ
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2009年12月6日日曜日

水道

寒さの厳しくなるこの時期。
例年だと、毎朝の道内最低気温1位・2位を争っているのだけれど、今年はどうも違うみたい。

昨日の最低気温は、道北の朱鞠内が-20℃でダントツの1位。
道北あたりが最低気温1位になるのは、もっともっと冬が深まって、雪もたっぷり積もった頃のはず。雪も積もっていないこの時期に、道北に負けるとは…何だかちょっぴり悔しい。

しかし1位を譲り渡してはいるけれど寒いことには変わりなく、連日の真冬日に、すくめっぱなしの肩がちょっぴり痛い、今日この頃…。

冷え込みがきつくなると、道内では『水道管の凍結』に気をつけなくてはいけない。

「気をつける」というのは、夜寝る時に、必ず水道の元栓をがちゃんと落とし、中の水を抜く「水抜き」をすること。これを怠ると翌朝は水が出ず、解凍はかなり手ごわい。大抵の場合、水道屋さんを呼び、大きなバッテリーのようなものをつなげて解凍してもらうことになるのだけれど、そうすると、水道屋さんへの支払いもかなり手ごわい。

ひどくシバレル日には、昼間でも凍ってしまうことがあり、なかなかに油断ならない。
現に私も真昼間に水道が凍ったり、うっかり水抜きを忘れたり、で水道屋さんのお世話になったことが(何度も)ある。

0912051 でもワラの家に引っ越してからは、水道とはサヨナラし、井戸の生活になった。
敷地内の自噴の井戸からは、24時間途切れることなく水が湧いている。湧き出た水のうち、半分は池に注ぎ込み魚たちの命の素に、もう半分は建物まで自分の力でやってきて、私たちの生活を支えてくれている。

台所に設置された大きなオレンジ色のタンクまで、自分の力…というか、自噴の力でやってくる井戸水。タンクが満杯だと自動的に溢れ出るのだけれど、その分はまた排水と一緒に流れていく。


台所で水を使う時は、オレンジ色のタンクから蛇口まで、ちょっとだけ電動ポンプの力を借りて、それで勢いよく蛇口から水が出ていた。
とまあ、とにかく、こんな便利なシステムだったから、凍結防止の作業とはもう何年も遠ざかっていたのだ。

しかし今年になって、このシステムを少し変更することにした。
大きなオレンジ色のタンクがかなり場所を取る、ということと、タンクが壁(ワラ)に接していたため、ワラを保護する目的で移動する必要があったから。

0912052 というわけで、オレンジタンク君は外に出された。
(写真は、外に出されて黒い布で覆われたタンク)
今までオレンジタンクのあった場所は、がらんとした空間になった。

外に出たタンクは、今までどおり、自噴の力でやってきた井戸の水でいつも満杯。
問題は、タンクから家までの10メートル。ここはどうしてもパイプがむきだしになってしまう。
今までは、常に流れている水だったから、むきだしのパイプの中であっても、中で水が凍るなどということは有りえなかった。

しかし新しいシステムでは、家の中で水を使っていない時は、パイプの水も滞ってしまう。滞った水は、あっという間に凍る。

これを避けるために、(ガッテンが)もう一仕事!
台所のシンクに、新たな蛇口が一本つけられた。
これは、オレンジタンクからあふれた水を流しっぱなしにする、新たな蛇口。

しかもこの蛇口だけは、電動ポンプを介していないから、いくら流しっぱなしにしても電動ポンプのお世話になることはなく、全く何の電力も使わない。…つまり、いくら流してもタダなんです!
タダし、蛇口全開にしてもそれほど水圧がないので、ジャーッと出ることはないけれど。

091205 新しい蛇口の下には、常に容器がおかれて水が「かけ流し」になっている。ちょっとした洗い物や水くみは、この新しい蛇口を使ってこと足りるし、ベーコンやハムの塩抜きにも最適!

そして今の私には、今まで気に留めていなかった「水の道」について、ちゃんと気を配ってあげるという大事な任務がある。
新しい蛇口は、他の蛇口を使っている時には必ず止めなくてはならない(←ポンプの仕様上)。そして、他の蛇口を使っていない時には、いつでも流しっぱなしにしなくてはいけない(←そうしないと、外のパイプが凍ってしまうから)。

新しい任務は、責任重大。
だけど、いつでも水の道を考えてあげる、ということなので、きっと井戸の水は喜んでくれていると思う。

今日も蛇口からはちょろちょろと水が出ている。
こんなに冷えたのに、やっぱり流れている水は凍らない。

すごいな。
ありがたいな。

そう、思う。

さなえ
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■ 追伸:
今日から、「わっかメールマガジン」を発行することになりました。
と言っても、当面は2ヶ月に1回程度の配信になる予定ですが、にどむの里便りやフィールドのこと、わっかショップ情報などを発信していきます。 読んでみたい!と
仰る方は、メールにて配信先をお知らせくださいね。
メール infoあっとwakka.biz (あっとを@にしてください)
お待ちしています。



2009年11月17日火曜日

じゃがいもの町

一面の雪景色も雨でまた融け、静かな11月のにどむの里。
枯草ばかりが目につく11月は、「何もない季節」と言われる。カヌー屋さんも店じまい、雪はまだ降っていない。確かに何もないと言われればそうかもしれない。

けれど、11月は静か。
とっても静か。
この静かな11月が、好きなんだなぁ~。

さて11月に入って最初の土曜日に、公民館で「じゃがいもフェア」が開かれた。
簡単に説明すると、じゃがいものことをよく知ろう!という催し。
私も企画者の一人として、春からいろいろ準備に奔走してきた。

フェアと言っても、よくある食べて飲んで騒ぐ「収穫祭」とは、ちと違う。
じゃがいもスペシャリストの講演や、じゃがいもの品種ごとの食べ比べ、それからホテルシェフによる料理教室など、じゃがいもファン垂涎の(?)、イモ尽くしdayなのだ。

当日は、予想を上回るたくさんの方に来場して頂き、私も朝から試食用のじゃがいもを、洗ったり切ったり蒸したり、大忙し。とにかく、あんなにたくさんの品種を食べ比べたのは初めてだった。

じゃがいも、と一口に言っても、たくさんの品種がある。
有名なのは男爵とメークインだけど、ここ、弟子屈町でいちばんたくさん作られているのは、「コナフブキ」という品種だ。
読んで字の如し、これはでん粉(片栗粉)原料用として栽培されている。
それからポテトチップス用の「トヨシロ」も多い。畑から、湖池屋に直行しているじゃがいもなので、私たちが目にすることは滅多にない。

生食用(私たちの目にするもの)でも、メークイン、紅丸、ワセシロ、北海小金、レッドムーン、とうや、インカのめざめ、北あかりなど、たくさんの品種が栽培されている。
ちなみに試食会で人気があったのは、インカのめざめ、レッドムーンの2品種だった。
どちらも、実が黄色くて、ほくほくと栗のように甘くて美味しい。

じゃがいもは、寒暖の差が激しい冷涼な地を好む。
有名な富良野や道南のじゃがいもも美味しいけれど、弟子屈町はもっと環境が厳しい。だから、じゃがいもも美味しい。

ところで、じゃがいもの美味しい季節はいつでしょう?
新ジャガの季節!って答えそうだけれど、じゃがいもだって、やっぱり寝かせた方がより美味しい。
一冬じっくりとムロの中に寝かされ、よーく熟成したじゃがいもは、甘くてほくほく!
じゃがいもの旬は、まだまだこれからなのです。

091116 昨夜は、久しぶりにじゃがいもニョッキ。
茹でたじゃがいもと、卵と、地粉をこねて作るニョッキは、手軽に作れるごちそう。
コトコト煮込んだトマトのソースに、チーズをたっぷり入れて…。

寒い冬に、いっぱい食べたいじゃがいも料理。
皆さんも、一緒にどうぞ!

さなえ
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2009年11月5日木曜日

自家製ハムの作り方

091105 11月に入り、季節はあっという間に初冬へ。
一昨日は初雪も降った。池の水も凍って、おまけに井戸からひいているパイプの水が凍って水が出なくなったりと、鼻水をすすりながらの一日となった。
まだまだ身体は秋モードなのに、季節の移ろいの早さに焦ってしまうのが11月ですね!

さてこのところ、私がすっかりはまってしまっているのが、ハム作り。

ツアーでも使うベーコンは、いつも作り置きして切らしたことがないけれど、ハムは今までに一度も作ったことがなかった。
しかし、4歳になったばかりの次男は、ポニョと同じで大のハム好き。それでも、市販のハムにはたくさんの添加物が入っているのだから、なるべくハムは買いたくない。

何となく難しそう…と敬遠していたハム作りだけど、「ハムもどき」でも出来たら上等と作り方を調べてみたら、あらら、意外と簡単そう!

肉を一週間塩漬けにして、塩抜きした後、燻製。ここまではベーコンと一緒だけど、ハムはこの先に「茹でる」作業があるのが違うところ。

<自家製ハム>
材料:豚肉1キロ 塩50g コショウ・香辛料(お好みで)5g 砂糖10g
作り方:
①フォークで突いた豚肉に、塩・コショウ・香辛料・砂糖をよくすりこむ。
②ビニールにくるみ、冷蔵庫で1週間寝かせる。
③流水で1時間30分ほど、塩抜きする。
④燻製30分 …私は鍋の底にチップ&砂糖を敷いて、ガスレンジで燻製します。
⑤70~80℃のお湯で1時間、茹でる。

いろいろ試行錯誤した結果のレシピ。
スライスして、うっすらピンク色の香り豊かなハムになっていたら、大成功!

こんなふうにして出来上がった自家製ハムは、薫り豊かで美味しくて、市販品とは全く違う。何より、添加物を全く使っていないし、地元産の豚肉を使って作ることができるのも嬉しい。
それと、ここだけの話だけど、とっても安くできる。
売られているハムは「ロースハム」が多いけれど、私のはもっと安いモモ肉使用の「モモハム」だから。

作業手順が多いので面倒くさそうと思うかもしれないけれど、やってみれば意外と簡単で、ちょっと面倒な「70℃で1時間茹でる」のも、保温鍋があれば簡単だけど、持っていなくても鍋を保温する工夫さえあれば、手持ちの調理器具を使って何とかなる。

それなのに…
それなのに…

次男坊は、「保育園で食べてるやつがいい。ピンクのやつ」

え~っなんでぇ~!母がっくり。
でもめげずに、今日もハム作りに励むのだ。

さなえ
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2009年10月24日土曜日

川は流れている

0910211 ひと足飛びに秋が深まり、今朝の最低気温は-5℃。
天候不順だった今年の夏だけど、紅葉はとびきり美しい。この5年の中で、間違いなく一番!

さて、報告が遅くなってしまってゴメンナサイ。
「川づくりを学ぶ」2日間。

これは、1日目の午後、川沿いのステキな雑貨屋さん・つじや商店に集合して行く「現地視察」から始まった。
釧路川を初めて見る山脇さんに、まずは街中の現状を見て頂こうと企画したもの。

この視察にも、開発局の治水課の方や、地元の商工会の方、会のメンバーなど、たくさんの方が参加してくれた。
初めてお会いした山脇さん… スイス在住というのが納得のとてもダンディーな方!
司会のくらちゃんの「山脇先生」という言葉にすかさず、
「先生は無しでいきましょう。『先生』禁止!『先生』は、先に生まれる、でジジイってことだから」

はい。というわけで、以降、山脇さんとお呼びすることに。。

実際に釧路川のほとりの通称「散策路」を歩きながら、工事区間の実態を見てもらう。

今回、私たちが実施したアンケートには、本州の方たちも大勢協力してくれた。本当にありがたいことだと思う。
その中に特に多かったのは、「これ以上自然を壊さないで」という声だった。

しかし、今回工事が予定されている区間は、「自然」ではない。
35年前に哀れな2面護岸がほどこされた、自然とはほど遠い「大きな排水路」状になった釧路川なのだ。この上流が、原始の森の中を流れていることも、澄んだ川の底に美しい玉砂利が広がっていることも、倒木が折り重なって、鹿が水を飲みにきていることも、この区間を見るだけでは信じがたい。

山脇さんには、「何でも思ったことを仰ってください。賛成派とか反対派とか、そんなことは関係ありません」と事前に申し出ていたこともあり、現地視察は自由な意見交換の場となったように思う。

0910212 視察の後、2時間の間をおき、夜の講演会。

講演会は、なんと公民館の2階大ホールが満員御礼になる大盛況!スタッフ含め、70人ほどで貴重なお話を聞くことができた。

川づくりのことも、国内外のさまざまな河川改修例を交え、詳細に説明してくださった。
ただ、講演で説明してくれた川づくりの方法(近自然工法=多自然川づくり)は、まず一に「広い空間」が必要であり、川沿いぎりぎりまで民家の立ち並ぶ今回の工事予定区間では難しいだろうとの説明もあった。

しかし川や町や道を、「近自然学」の考えに基づいて手を入れると、こんなにもステキな空間になるのだ!ということが如実に分かり、とても興味深かった。
山脇さんが講演の前半1時間を費やして、一見川とは関係のなさそうな「街づくり」や「道づくり」、また「観光の動向」などの話をされたのは、つまり「川づくり」を、この町全体をどのようにデザインしていくのかという総合的な視点から考えていくべきだ、という意味だったのだと思う。


講演会の翌日は、山脇さんと釧路川の古川を歩くフィールドワーク。
あいにくの雨模様だったため、予定区間を全て歩くことはできなかったが、本州の川とは全く違う釧路川の源流部を一緒に見ることができ、ここをどんな川にしていったらいいのか、皆で考える時間とすることが出来た。

左端が山脇さん(すごくダンディーな方☆)

0910213

丸1日。慌しいスケジュールではあったけど、とにかく充実した会であったことは間違いない。

また、山脇さんの素晴らしいところは、来て・見て・講演して・ハイおしまい! ということでは決してなく、終了して戻った後にもいろいろと、釧路川をステキな場所にするために動いてくださっている、ということ。

もっともっと川のこと、土木のこと、勉強したい。
そして、この川のことを考えていこう。

そんな風に思えた今回の会だった。

今まではただ「掘削反対」ということで動いていたけれど、真剣に治水を考えた時に、どんな方法があるのか。
釧路川の森と水を愛する会として、行政にどんな提言・提案ができるのか。

これからも考えていきたい。今日も川は流れているのだから。

さなえ
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2009年10月7日水曜日

川づくりを学ぶ

091006 今朝も寒い!
ひんやりとした朝もやが立ち込める庭に、大きな鹿が4頭立っていて、じっとこちらを見ていた。
山もすっかりと秋色。動物達は冬支度に忙しくなってきているのでしょう。

この頃、街の中を歩いていると、あちこちから
「釧路川の工事、中止になったんだって?」と声をかけられる。
どうも、そのような噂が広がっているらしい。

しかし真偽の程はわからない。
開発局に問合せをしてみると、「いえ、まだ工事の内容も決まっていないですし、中止になったと言うことはありません」とお決まりの回答。

でも私たちの目的は、工事を中止に追い込むことではない。
岩盤掘削を止めてもらうことと、願わくば、この味気ない2面護岸の街中を流れる川がステキな場所になり、魚たちが棲み、人々のココロの故郷になるような空間になってほしい。


この問題に真剣に向き合い始めてから、およそ2ヶ月。
この間に、さまざまな方とのステキなご縁があった。

その中で、スイス近自然学研究所代表の山脇正俊さんという方とお話をする機会に恵まれ、今週末、弟子屈に来て頂けることになった。

今回初めて知ったのだけど、「近自然学」というのは、人間の豊かさを環境を両立させていくこと。山脇さんはその提唱と普及に尽力されている方だ。

今までの開発には、「人間の豊かさ」を追求した結果のものが多い。
経済的効果であり、防災であり、予算消化であり、それらはいずれも人間様のご都合によるものだ。
一方で、環境を優先させることは、「手つかずの自然を守る」ことにつながる活動が多く、それでは都合の悪い人たちと、多くの摩擦が起こってきた。

この一見相反する「人間の豊かさ」と「環境」を両立させる『近自然学』。

山脇さんは、弟子屈で講演とフィールドワークを開いてくださることになっているので、近自然学的見地から、釧路川の工事について考えるまたとない機会になると思う。
最近は準備にいろいろと翻弄されているけれど、誰よりこの講演会を楽しみにしているのが私たち。

もしも…講演やフィールドワークに参加できそうな方がいらっしゃれば、
チラシのダウンロード
が可能です。たくさんの人に聞いて・考えて・感じてもらえたら嬉しいなぁ!

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<山脇正俊氏 講演会>
10月10日(土) 18:30~20:30 弟子屈町公民館2階 ※参加無料

<山脇氏と、釧路川の古川を歩く>
10月11日(日) 9:00~11:00 わっか集合 ※参加無料
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そんな感じの秋のにどむの里。

今回こそ、キッチンから楽しい話題をと思っていたのに、またまた川の話でゴメンナサイ。
山は実りの秋。
書きたい話が山盛りですが、まずは長引く秋風邪を撃退してから!頑張りますね。

さなえ
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2009年9月13日日曜日

掘らないで!

090913_2 いろいろな情報が飛び交っている。

私たちの配る「知ってますか新聞」のアンケートが、続々と返ってきている。
60代、70代の方からの、川を守ってほしいという切なる訴えが多い。
その一方で、役場の中では「アンケートには記入しないように」と非公式の(?)お触れが出回っているのだとか。
そして、「反対なんてやめとけ」という周りの声。

だけど、繰り返しになるけど、私たちは工事そのものに反対しているわけじゃない。
ただ、町の名前の由来にもなっている岩盤(テシカ)を掘削することに反対しているだけだ。

これを掘削したら、地下水脈に大きな影響があるだろう。
工事のことを聞いた時に感じた、私たちの直感。これが現実のものとして迫り来ている。

工事をすれば、温泉や井戸は枯れるだろう。
工事をすれば、屈斜路湖の水位が下がるかもしれない。
そうなれば、流出河川である釧路川に、水が流れ出なくなることも、大いにありうる。

もちろん、これはあくまで私たちの想像。
本当に、掘ってみてどうなるかは、掘ってみないと分からない。
しかし私たちはその結果を絶対に知りたくない。


だから、私たちは今いろいろなアクションを起こしている。
弟子屈町外の方でも出来ることがあります。
以下にその方法を書きますね。

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①弟子屈町役場へご意見を!
・・・釧路川は、全国で唯一のダムや堰もない貴重な川。日本の宝です。
ここで岩盤を掘削する工事を行うということは許されない。
もう工事のための工事をする時代は終わったのだと、全国の声を届けてください。

<弟子屈町役場 企画財政課>
TEL: 015-482-2913
FAX: 015-482-2696
メール:kikaku@town.teshikaga.hokkaido.jp

②開発局へご意見を!
・・・弟子屈町は川湯温泉・摩周温泉を擁する水の都。
掘削工事をして地下水に影響が出ることは許されません。
釧路川は日本で唯一の、ダムも堰もない川。これ以上の工事は不要だと、声を届けてください。

<北海道開発局 釧路開発建設部>

TEL: 0154-24-7250
FAX: 0154-24-7100
治水課FAX: 0154-24-6839
ご意見・ご要望欄アドレス http://www.ks.hkd.mlit.go.jp/email/email.html
メールinfo_ks@hkd.mlit.go.jp


③森と水を愛する会 賛同者になってください
6人で始めた小さな会ですが、徐々に賛同頂ける方も増えてきました。
賛同頂ける方は、
 ■団体名 (個人で賛同頂ける方は不要です)
 ■お名前 (団体の方は代表者名)
 ■ご住所
 ■メールアドレス (あれば)


賛同者となって頂いた方のお名前は、事務局で管理し、要望書や嘆願書、質問状などに記載させて頂くことがあります。肩書きを書いても構わない方は、併せてお知らせください。
その他、応援メッセージなども大歓迎です!

<連絡先>
「釧路川の森と水を愛する会」
事務局: 木名瀬裕(がってん) gatten@wakka.biz

④知ってますか新聞のアンケートにもご意見お寄せ下さい
PDF版をダウンロードできます。
http://www.wakka.biz/nidomu/pdf/teshikaga2009.pdf (1.11MB)

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さて、外は秋空。
澄んだ空気が気持ちのいい、私の大好きなシーズン。

楽しいすももジャム作りや、梅干の土用じゃない土用干しに精を出すこの頃。
キッチンからのお知らせと一緒に、次回ご紹介したいと思いますので、お楽しみに!


さなえ
www.wakka.biz



2009年9月6日日曜日

ポスティング大作戦

さて、そういうわけで前回の続き。
この岩盤掘削については、「弟子屈」という小さなマチの、さまざまな問題を含んでいるように思う。

これが大都市であれば、話は分かりやすい。
「岩盤掘削ハンターイ!」と掲げて、シュプレヒコールを上げてみたり、駅前でビラを配ったり、メディアも巻き込んで一大掃討作戦と出ればいい。

でも小さなマチではそうはいかない。

弟子屈町の人口は8,449人。
知り合いの知り合い…というくくりで見たら、人口の8割は網羅されるだろう。
土建業に従事している人の数も、すごく多い。
その家族、その子ども…
皆、お互いの事情はよく分かっているのだ。

でもまずは、この問題に関心を持ってもらうことが一番最初にやるべきことじゃないかな。
皆、この工事計画について、ほとんど知らされていないもの。

ということで、まず私たちは『知ってますか新聞』を作ることにした。
これまでの経緯や、現在予定されている川の工事について、それから工事についてのアンケート記入面、私たちの想いをたっぷり込めて、新聞を印刷した。

こんな感じ。↓
090904
これを皆で手分けして、町の中の、特に川に近い場所にある家のポストに、一軒一軒配っていく。

読んでくれますように…
心を込めて、ポストに投函していく。

へ~ぇこの路地裏にはこんなお店があったんだぁ~
新しいお家のポストは入れにくいなぁ(←箒のようなワサワサしたものが内側についている)
こんなところにかわいい畑があるんだぁ~

いつも行かない小さな小道を歩くと、どこか知らない町にいるような気分になった。
車で通るだけでは分からないいろいろな発見も、ポスティングの収穫だった。


ケンカはしたくない。
町民皆で、ステキな未来を一緒に考えていければ…
そう願っている。

さなえ
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2009年9月2日水曜日

てしかが、という名前

ここ、屈斜路湖や釧路川の源流がある私たちの住む町は、弟子屈町。
弟子屈は、「てしかが」と読むのだけれど、初めて目にした人は、「でしくつ」って読む人が多い。

難解な北海道の地名は、そのほとんどがアイヌ語由来だ。
アイヌ語に無理やり漢字を当てはめて町の名前としたために、難解地名が数多く存在する。

弟子屈は、岩盤(テシカ)・上(ガ)、つまり「岩盤の上にある町」という意味のアイヌ語が由来だ。

~町のホームページから~
町名弟子屈の「テシカ」とはアイヌ語で岩磐という意味、「ガ」は上ということです。この地は、弟子屈市街にある現在の共同浴場付近の岩磐のところにあたり、かつては釧路川がその岸を洗っていましたが、非常に磐の多い急流でありました。ところが又、ここは魚のたまり場のようなところでもあったので、アイヌの人達は何とかこの魚を獲りたいと網をかけようとしましたが磐が多く、遂に杭を打ちこむことが出来なかったそうです。そこでアイヌの人達はせっかくたくさんいる魚をとる仕掛けもできない岩磐の上だと嘆き、弟子屈の語源はこれから生まれた訳です。

~ここまで~

さて、何で突然こんなことを書いたかというと、今弟子屈町では、この「町の名前の由来」でもある釧路川の川底の岩盤を掘削して大水害に備える、河川改修工事が計画されているのだ。

今の弟子屈の街中を流れる川は、コンクリートで三面が固められ、風情も何も無い。釧路川を旅するカヌーイスト達の評判もすこぶる悪い。
35年ほど前に三面護岸がほどこされる前は、街中を流れる部分も、川岸には葦が生え、川の色は目も醒めるような深いブルーだったそう…

この味気ない街中の川を昔の風情ある風景に戻そう…そんな議論は以前からあったのだが、今回の河川改修案はそんなことには全く触れず、10年かけて、川幅を広げたり、川底を今より2メートル近く掘り下げたりするというものだ。
もちろんそれは大水害に備えるためで、100年に一度の豪雨にも耐えられるように、との名目。

しかし川底の岩盤掘削には多くの心配ごとがあって、いちばんの心配は、地下水脈への影響だ。

日本一のカルデラ湖・屈斜路湖も、そこから流れる釧路川も、そして透明度日本一の摩周湖も、水源のほとんどは地下水でまかなわれている。

ということはつまり、弟子屈の街の地下は、巨大な水がめになっているのだと、思う。

水がめを安定させている大きな蓋、それが岩盤。
その岩盤を掘ってしまったら、地下にかかる重みが変わってしまう。
すると、どうなるか…

その答えは、掘ってみなくちゃ分からない。
でも、35年前に、川底を1メートル掘削した時には、あちこちで井戸や温泉が枯れたと聞く。
私たちの予想は、屈斜路湖や摩周湖の水位が低下するのではないかということ。すると当然、屈斜路湖から流れ出している釧路川には全然水が流れ出なくなってしまうだろう。

掘ってみなくちゃ分からない。

だけど、掘ってしまったら元に戻せない。

だから私たちは今、岩盤掘削を考え直してもらうために、『釧路川の森と水を愛する会』を立ち上げ、小さいながらもいろいろな活動を始めている。

というわけで、ちょっと長くなってしまったので、小さな活動の報告は、次回に続きます。。。

さなえ
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2009年8月9日日曜日

満月祭のステキな一日

090808
8月6日は満月。
そして、楽しみにしていた満月祭の日。

題して、
『N'DANAとわっか 夏の満月祭 ~もくかどごんすいワークショップ』

N'DANA(んだな)というのは、函館を拠点に全国を飛び回るアフリカンパーカッションユニット。
大小さまざまなアフリカの太鼓(ジャンベ)や素朴な形の木琴など、楽器満載のワゴン車で各地を訪れ、素晴らしいLIVEで酔わせてくれる。

カヌー満載のわっかハイエースと、太鼓満載のN'DANA車両が出会ったのは、2年前の春、舞鶴からのフェリーの中。
初めて会ったというのに話が弾み、すっかり意気投合!

そして今回、初めてのジョイントでのイベントが実現した。

朝から、わっかの入り口には時間割を記した大きなホワイトボードが置かれた。

0908082<1部>
10:00頃~湖と川へ。
14:30頃 戻ってきまーす
<2部>
16:00頃~ リズムワークショップ
18:30頃 夕食 夏野菜カレー
20:00頃~ 焚き火を囲んで N'DANA LIVE!

8月6日の朝に始まり、キャンプをして翌日の朝に終わるこの企画。
カヌーやボートで遊んで、太鼓で遊んで、ご飯を食べて焚き火を囲み、満月の下のライブを楽しんでキャンプする…っていう、ものすごくステキな企画なのだ。

しかし、いつものように告知が間に合わず、加えて8月の平日の丸々一日を使うという企画だったから、参加者14人のほとんどは、N'DANAとわっかのメンバーだった。
でもそれも全然問題なし。
だって、誰よりもこの企画を楽しみにしていたのは、私たちなのだから。

というわけで、わっか開業以来初めての、夏休みの1日!
屈斜路湖で泳いだり、流木を拾ったり、魚と戯れ、水と触れ合い、皆笑いっぱなし。
天気も申し分なく、からりとよく晴れ、川の上には心地いい風がそよそよと吹き、こんなステキな楽しい一日があるなんて!と、大満足の一日になった。

わっかに戻ってからは、2部からのゲストも合流し、太鼓のワークショップ。
川では達人のガイドさん達も、太鼓には大苦戦。
でも山北さん手作りの太鼓や木琴たちは、どれもこれもかわいくて、叩いているだけで笑顔がこぼれてくる。

かくふじさんに、この日のためにお借りした生ビールサーバーも大活躍。
皆で夕食を頂いている頃、オレンジ色の見事な満月が昇ってきた。

そして皆が楽しみにしていた、満月の優しい明かりの下で、焚き火を囲みながらのLIVE。
夜の草原に響く太鼓の音色は、心に沁みたな~。
こんなに最高なLIVEは初めてだったな~。

あ~本当に本当にいい一日だった!ありがとう!!

さなえ
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告知が間に合わず、HPにイベント情報を載せられず、ごめんなさ~い。
次回は皆さんも一緒に楽しみましょうね。



2009年7月10日金曜日

雨の日限定ラジオ

7月に入り、
暑い・寒い・暑い・寒い 
という感じの、目まぐるしい天気の移り変わりに翻弄されている。

なかなか晴天が続かないので、牧草刈りシーズンに入った酪農家の方たちは、さぞ困っていることと思う。
でもつかの間の晴れ間に刈り取られた一番草の牧草ロールが、あちこちに点在して、北海道らしい風景が広がっている。

先日、母校の修学旅行があった。
雨の中、はじけるような笑顔の生徒たちに元気をもらった帰り道、車のスピーカーから、久しぶりの「雨の日限定ラジオ」が聞こえてきた。

雨の日にしか聞こえない「雨の日限定ラジオ」。
なんとも不思議なこの現象、どういうことかというと…

いつも車でラジオを聴くときは、「FM ノースウェーブ」の80.7(※釧路)に周波数を合わせるのだけれど、雨の日だけ、違うラジオ局のラジオが聴こえてくる。
しかも、それが何と!FM福岡!

「交通情報をお知らせします…九州自動車道は、小倉北インターチェンジから上り方面、事故のため約6kmの渋滞…」
とか、
「この番組は、明太子の○○○の提供でお送りしました…」
とか。
パーソナリティーの人のアジやヒラメ釣りの話や、リスナーからの博多なまりのお便りにいたるまで、北国の私にはどれもこれも新鮮で、まるで
福岡にいるような不思議な感じだ。

そんな話を、スタッフのリョータ君にしていると、
「旭川でも、一部の地域で沖縄のラジオが聴けるんですよ!」と教えてくれた。
目に見えない電波が、どうやって沖縄や福岡から飛んできているのか、私にはとんと見当がつかないけれど、こんな小さな雨の日のミステリーが、雨の日のささやかな楽しみだったりもする。

この「雨の日限定ラジオ」は、南弟子屈~細岡あたりまでの区間で雨の日のみ、
80.7で視聴可能。
晴れている日は、FMノースウェーブとなりますので、ご注意下さい。

さなえ
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2009年6月28日日曜日

梅干とらっきょう

Blog090627 北の大地も梅雨である。

梅雨が無いのが北海道だと思っていたけれど、どうやらそれは昨年までのことで、今年の北の大地にはしっかりと、梅雨がきた。

雨続きでも、キャンプツアーが目白押し。
雨の中でも旅を楽しんで帰ってもらえるよう、キッチン担当としては、手作りのベーコン、ハム、ソーセージにパン、ケーキと、毎日せっせと仕込みに精を出す6月だった。

そんな風にして、日はどんどん過ぎていく。
ある日、スーパーの野菜売り場に、梅とらっきょうが並んでいるのを発見!
え~っ今日ですか~と思ったけれど、季節は私の予定にはお構いなしなのだから、仕方ない。これを逃すと店頭から消えてしまう。
梅4kgとらっきょう3kgを購入。

梅干もらっきょうも、お店で買った材料で漬けるのはいかがなものか…
本当はそんなためらいがある。
北海道でも、十勝より西では梅の木があり、実が採れる。だから今年は、「梅の実採取ツアー」に行こうと思っていたんだった…
日々の仕事に追われる自分を振り返って、反省しきり。

でも反省ばかりしていても仕方がない。
とにかく、6月なんだから、今梅干とらっきょうを仕込まなくては、来年食べる分がない。


梅は、一晩水に浸けておき、ヘタを取り除いたあと塩漬けにする。
塩を振って重石をするだけだからカンタンだ。
梅4kgに塩1.2kgが、カンタン・安心・美味しい割合。

あとは、畑の赤シソが出盛りの頃、たっぷり摘んで塩もみして加え、梅が色づいた頃に天日でよく干すだけ。
本州では、土用の頃に干す「土用干し」が普通だけれど、北の大地の赤シソは土用も過ぎた真夏の盛りに大きくなるので、天日で干すのは9月の晴天が続く頃だ。
それも、3日3晩晴天が続くことには期待せず、天気の良い日に、洗濯物を干すのと同じように梅を干し、夜にはビンに戻すことを繰り返す。このやり方なら北の大地でも美味しい梅干が出来る。


らっきょうは、買ってきてから時間が経つと芽が出てしまうので、買って来た日に処理をする。
泥をよく洗い、薄皮を剥ぎ、芽と根をカットする。
それを煮沸消毒したビンに入れ、煮立たせて冷ました甘酢に漬けると、1年後には美味しいらっきょうの甘酢漬けの出来上がり!

洗って皮を剥いてカットするのが面倒かもしれないけど、自家製の甘酢らっきょうは最高に美味しい。
カレーに添えてもいいし、そのままポリポリかじってもいいし、刻んでピクルス代わりにタルタルソースに入れてもいい万能選手。

皆さんも、ぜひやってみて。

さなえ
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※ 写真は、去年漬けた梅干&らっきょうです☆



2009年6月6日土曜日

コウサカワタルさん

はるばると沖縄からやってくるコウサカワタルさんの小さなライブを、にどむの里でやらせて頂ける事になった。

縁とは不思議なものだなーとつくづく思う。
今回のライブは、札幌に住む友人から紹介して頂いたのだけど、コウサカさんと話してみたら、何と同じ高校の出身だということが分かった(ガッテン1期生・コウサカさん6期生・私8期生)。

そして、HPでライブ日程を知ったコウサカさんの同級生のご家族が、このためにわざわざ釧路川のほとりまでやって来てくれたのだけど、なんと2年前に偶然わっかのツアーに参加してくれたことがあり、私たちが同じ高校の出身ということを知って嬉しくなり、子ども達も連れて来てくださったとのこと。しかも東京から!

細い糸も、あちこちにつながっていることが嬉しく、不思議なご縁に感謝しながらのライブだった。
そんなこんなで、始まる前からワクワクしていた6月4日のコウサカワタルLIVEinにどむの里。


この同級生の方は、東京で和菓子屋を営むステキなファミリー。
ライブが始まる前、わっかキッチンで和菓子を作ってくれた。子ども達はもちろん、私たちもキッチンにかぶりつき!

何しろ、和菓子を作るところを実際に見ることができるなんて、生まれて初めてのこと!
専用の道具や素材が必要で、特別な場所で生み出されると思っていた和菓子だけど、こんな風にどこでも作れるというのも驚きだった。

魔法のように、次々と和菓子が生み出されていく。こんな「和菓子ライブ」を見ることが出来たのも、不思議なご縁のおかげ…。つくづく、ありがたいなぁと思う。

出来上がったたくさんの和菓子は、よもぎ・鹿の子・練りきり の3種類。
ライブ会場で焙じた香り豊かなお茶と一緒に、この日の参加者全員で美味しく頂いた。

のんびりとしたお茶会から始まったライブだから、ものすごくゆるゆるとした心地いいライブになった。
初めて聞くサロードの音楽。
その気持ちのいい調べに、始まってすぐに次々と子ども達が寝てしまった。

インドの伝統的な楽器・サロードは、25本も弦があり、三線のように弾いたり、バイオリンのように弓で弾いたりと、さまざまな音を奏でることができる。
小さな会場で、マットの上に座りながら、ライブというよりお茶会の延長のような、そんな不思議で気持ちのいい時間をそれぞれが楽しんでくれていたと思う。

子ども達は7人。寝てる子あり、座っている子あり、お菓子を食べている子あり、ちょろちょろしたい子あり… 思い思いのスタイルで、それぞれが全身で音楽を感じていた。

あ、あまりにものんびりしすぎて、肝心の写真を撮るのをすっかり忘れていて…
ゴメンナサイ。

なので、代わりに「和菓子ライブ」の写真を載せますね!

0906061 東京池袋・すずめやご主人
0906062 よもぎ・鹿の子
0906063 エンレイソウを模した練りきり

鹿の子を乗せている小さな葉っぱは、家の裏で子ども達が採ってきてくれた「アマドコロ」の葉っぱ。
アマドコロ…
漢字は「甘処」ではないのでしょうけど、この日のアマドコロは、間違いなく甘処でした。

コウサカワタルさん、すずめやさん、
そして参加してくれた皆さん、
あと、ショップを出してくれたそもくやさんも、

ありがとう!!!

さなえ
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※ コウサカワタル: http://www.myspace.com/watarukousaka
※ すずめや: http://www.d-suzumeya.com
※ そもくや: http://www.somokuya.com



2009年5月28日木曜日

アサリとほっきの潮干狩り

桜とともに、北の大地には潮干狩りシーズンがやってくる。

というわけで5月某日、家族総出で潮干狩り☆

でも実は、この年になるまで潮干狩りというものに一度も行ったことのない私…。
前の日からワクワクして、なかなか眠れなかった。

この日向かったのは、車で2時間の根室市・春国岱(しゅんくにたい)。

ここには遠浅の海に寄り添うように、ひっそりと佇むステキな森があって、大好きな場所。

年々、海水に侵食され、立ち枯れした木が立ち並ぶエリアもあるけれど、中に入ると、心が洗われるような森の風景が広がっている。

090528s1 090528s2

090528s3 090528s4

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しかし、ここが潮干狩り会場とは、ついぞ知らなかった。

春国岱の駐車場に着くと、たくさんの車が停まっていて驚く。
そして、「潮干狩りフェスティバル」の旗、旗、旗。
そうか…潮干狩りはお祭りなんだ~。一気にテンションが上がる。

入り口には、小さな臨時の受付が出来ていて、そこでまずは潮干狩りの入場料として大人1人1,500円也を支払う。
すると、小さなピンクのバケツ(カゴ)がもらえる仕組みだ。

「このカゴいっぱいで、2~2.5kgは採れるよっ!」
とカゴを渡しながらお兄さんが声をかけてくれる。

小さな貝堀り用の熊手も借り、長靴、雨具の完全防備で、いざ!海へ!!

0905281たくさんの人たちが、砂を掘っている。
私たちも負けじと掘り始める。小さな子ども達は、半分砂遊び。
ほっき貝の採れる場所、アサリが多い場所、いろいろ渡り歩き、1時間もすると、大きなほっき貝やアサリが周囲に山盛りになった。

潮干狩りは各地で開催しているけれど、ほっき貝が採れるのは、ここ春国岱ならでは。

たくさん掘って、当然小さなカゴ2つはあっという間にいっぱい。
追加の「量り売り」システムもフル活用し、この日の収穫は、何と9kg!
(一人黙々とアサリを5kg近く掘った長男の力が大きい)

いや~楽しい!
潮干狩りがこんなに楽しいものとは、全然知らなかった。

0905282 採れたてのほっき貝は、早速この日の夕食に。
砂抜きをしたアサリも、翌日から毎日食卓に。

刺身、酒蒸し、アクアパッツァ、あさりご飯、天ぷら、クラムチャウダー…
せっせと食べたら、あっという間になくなってしまった。
当然だけど、貝殻を除くと、中身はちっちゃいわけで…

道東の潮干狩りシーズンは7月まで。
もう一回くらいどこかで行くチャンスはないかな~…
密かに、予約台帳とカレンダーを眺めている。


さなえ
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※春国岱の潮干狩り: http://www.wantyuubu.net/



2009年5月9日土曜日

春耕

0905081 春耕の季節。
この時期、たまたま農道を走ったりすると、畑沿いに車が何台も縦列駐車されていて驚くことがある。
芋の植え付けや、畑の土ならしなど、あっちでもこっちでも、トラクターのうなり声がひっきりなしだ。

小鳥たちも巣作りに大忙し。
人も鳥もにわかに活気づく北国の春。

わっかの小さな畑も、そろそろ土を起こして、本格的に準備を始めなければ…
というわけで、倉庫から小さな耕運機を出してきて、畑を耕す。

0905082 耕運機が来てくれてから、畑を起こすのが早くて楽になった。当たり前だけど、畑を耕す機械だもの。
ウィーンウィーンと小さいながらも力強く、耕運機が畑を耕していく。

振動に負けないように、ハンドルを握りながら、いつも山尾三省さんの本の一節を思い出す。

どの本に書いてあったのか忘れてしまったのだけど、
膝の痛みがなかなか去らない三省さんが、海の見える見晴らしのいい畑を耕しながら回想するシーン。

…昨年、畑仕事をすることにすっかり自信をなくし、耕運機を買おうかどうしようか、迷っていたことがあった。もう耕運機のパンフレットなども目に入っているほどだった。しかし、そのことをたまたま、福岡正信さんの元で自然農法を学んだ友人に打ち明けたところ、即座に「いちばん楽な百姓は、手で耕す百姓である」と言って頂いた。その一言で迷いはきれいに消えて、もう耕運機に心を奪われることはなくなった…

三省さんの畑よりもずっとずっと小さな我が家の畑。
だから、耕運機を使うことにはちょっぴり罪悪感もある。
でも、きれいに列をそろえて耕すことができると、やっぱり嬉しい。

今年も元気な野菜がたくさん採れますように。

さなえ
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※山尾三省著: 回帰する月々の記―続・縄文杉の木蔭にて



2009年5月2日土曜日

幸せ春ごはん その2

庭の池から響くエゾアカガエルの声。
この間までものすごく賑やかだったけど、今は少し落ち着いて、池にはカエルの卵がいっぱいだ。

心配していた渡り鳥のオオジシギも、遅ればせながら登場!
遥かオーストラリアからやってきた。
ズィープズィープと鳴いた後、バサバサバサッ!!と羽音を響かせながら急降下する「ディスプレイフライト」はこの時期しか見る(聴く?)ことが出来ない。
山火事にもめげずに、よくここまで飛んできてくれたね。お疲れさま!

カエル、オオジシギ、そしてタンポポが咲き始めて、私の心は完全に春☆

そして、昨日は山に行ったガッテンから、行者ニンニクのお土産。
何といっても、私の山菜ベスト1。
ニラとニンニクとねぎを足したような味は、ものすごく薬効がありそう。そして何だかパワーもつきそう。
嬉しい、嬉しい!

たくさん行者ニンニクが来たから、夕食は餃子に決まり。
豚挽肉と白菜と行者ニンニクだけのシンプルな餃子。

0905021_2 山から採って来た行者ニンニクは
0905022 紫の皮をせっせと取り除き
0905023 なるべく洗わず、
0905024 細かく刻んで餃子に入れる。

出来た餃子は80個(なんと全部食べちゃった)。

山からやってきた恵みを頂けば、ありがとうの気持ちでいっぱい。
免疫が高まることも間違いなし。

さ、皆さん、春ですよ~。
お外に行きますよ~。

さなえ
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2009年4月15日水曜日

幸せ春ごはん

0904152 山菜のベスト3はなに?という話で盛り上がった。

私のベスト3は何だろう…
やっぱり何といっても行者ニンニクは外せない。
それと、採るのが簡単で食べるのも簡単で、美味しくって大好きなクレソンも。
あとはやっぱりヤチブキでしょう!

そんな話をしていたら、にわかにヤチブキが食べたくなってきた。
今年は暖かいし、そろそろいつもの湿地にヤチブキが出ている頃かもしれない!

というわけで、思い立ったが吉日、すぐに長靴を履いて行ってみた。

やんじいの講演会の翌日のことだ。
庭にキャンピングカーを止めてお泊りしていたやんじいとABOさんも一緒に。

車で2分、すぐ近くの湿地。

ヤナギの木からは、かわいらしい芽が飛び出していて、足元にはたくさんの福寿草。
空は快晴でぽかぽかと暖かく、山菜採りにはもってこいの日。

久しぶりに来た湿地は、以前と同じように、小さな川がさらさらと流れ、気持ちのいい空間だった。

川の中には、クレソンがぎっしり。
にどむの里の池よりも成長が早く、量もたっぷりあったので、お昼の一品に加えることにした。

そして、クレソンのそばには、かわいらしいヤチブキがいっぱい。
まだ小さなものが多かったけれど、中には黄色い花が咲いているものもあって、私たちを喜ばせてくれた。

ヤチブキは、春の花として有名な「エゾノリュウキンカ」の別名。
小さなフキのようなハート形のかわいい葉っぱと茎を頂く。このあたりでは、あまり採る人はいないようだけど、私は大好きだ。

採ってきた山菜は、この日のお昼ご飯。

0904155 クレソンは、半分をさっと湯がいて、かつおぶしとお醤油でおひたしに。
残りの半分は、レタスと一緒に大皿に盛り、サラダに。

サラダにかけるドレッシングは、にんにくドレッシング。手作りの山ぶどうビネガーにすりおろしたニンニクをたっぷり加え、オリーブ油と塩・コショウで味つけした、やみつきドレッシング。

0904153 ヤチブキは、たっぷりのお湯で茹で、冷水に取る。

よく水分を絞り、手作りのマヨネーズと、それから芥子をたっぷり。この日は粉芥子が切れていたので、マスタードを使う。あと、本当はベビーホタテを茹でて細かくほぐしたものを入れると最高なんだけど…この日はこれも無かったので、省略。


0904154 半袖でも平気なくらい暖かい日だったから、デッキの上でお昼ご飯。

お釜で炊いたご飯をおむすびにして、ゆで卵も添えたら、春ご飯の出来上がり☆

心もカラダも喜ぶ、幸せ春ご飯だった。

さなえ
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2009年4月13日月曜日

やんじいが来た。…9800キロの旅の報告

0904131
すっかり雪も消えたにどむの里。
昨日はステキな講演会とミニコンサートが開かれた。

題して、「やんじいが見た!日本の今9800kmの旅」

"やんじい"こと、山口さんは、国内における災害ボランティアの草分け的存在の方。各地で災害がおきると、炊き出し機材一式を車に積んで真っ先に現地入りする。
やんじいの「レスキューキッチン」は、30分で100人分のお米が炊ける優れもの。これで被災した方たちの朝昼晩の食事を賄う。

当別にあるやんじいの拠点(キッチンウェアーバンク)は、廃校を譲り受けた大きな建物。ここには倒産した企業や、廃業するホテルやレストランなどから譲り受けた鍋・食器を始めとするキッチン用品、イスやテーブル、ベッド、毛布、布団、冷蔵庫から洗濯機、テレビに至るまで、たくさんの物資がぎっしりと置かれている。

たくさんの物資は、福祉施設や地域レストラン、留学生など、これらを必要としているたくさんの人に、やんじいから無償で提供されている。

こんなやんじいは、冬の間は全国各地を愛車のバスで旅して回り、講演活動を続けてきた。
春になって北海道へ戻ってきたやんじいが、旅の報告をしてくれるというので、私たちも楽しみにしていたのが今回の講演。


各地を旅してきたやんじいだけど、今年の冬の旅は、いつもと違った様子。
「派遣切り」の話題はニュースではよく聞いていたけれど、道外の深刻な様子は、やはりテレビでは分からない。

たくさんの派遣労働者が「派遣切り」にあったわけだけど、真っ先に解雇されたのが外国人労働者達であることは、あまり報道されていない。
群馬県の太田市では、市の人口のなんと18%がブラジル人。ここでは、学校に持っていくお弁当がない子ども達、家を追い出されて車の中で寝泊りする家族など、たくさんの困窮したブラジル人が暮らしている。

やんじいが今回行ったのは、「フードバンク」を作る活動。
フードバンクというのは、賞味期限や品質には問題がないのに、製造工程で出来たわずかな缶のへこみや、包装容器への印刷のずれなどで、今まで廃棄されていた食料を、必要とされている人たちへ無償で渡す活動のこと。

一方では大量の廃棄食品が出るのに、一方では今日食べるものがない。

当別で続けてきたキッチンウェアーバンクも、一方では要らなくなって捨てられる物資があるのに、一方ではそれを買うお金がなく困っている人たちがいる。

やんじいは、自分のことを「つなぎすと」だと言った。
人と人、余っている物資や人材を必要な人へ、繋ぐ役割が必要なのだと。

講演会、というにはかなり小ぢんまりとした「報告会」だったけれど、集まってくれた人は皆真剣な面持ちで、やんじいのお話に耳を傾けていた。

お話の後には、これまた楽しみにしていたABOさんのディジュリドゥ演奏会。
ディジュリドゥ(ディジュ)は、オーストラリアの先住民、アボリジニの伝統的な民族楽器。
写真を見て、ただの筒と思うなかれ。ただの筒だけど、人を楽器にしてくれる不思議な筒… 筒から奏でられる音が身体の奥に沁みるような、不思議なひとときだった。

0904134_2 やんじいの旅するバス
0904133 クリスタルボール&口琴とのセッション
0904132 ちいさなショップコーナーはそもくやさん

ライブが終わった後は、参加してくれた皆さんも、クリスタルボールを演奏してみたり、ディジュリドゥの体験をしてみたりとなかなかに楽しいひととき。

忙しい中、にどむの里に駆けつけてくれた参加者のみなさん、そしてもちろんやんじいとABOさん、ショップを出してくれたそもくやさん、本当にありがとうございました!!

またこんな小さなお話会やコンサートが出来たらいいな。

さなえ
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2009年4月4日土曜日

産まないニワトリのその後

090403 一足飛びに、春が来ている。
昨日は雪に覆われていた花畑が、今日はすっかり土になっていて、この間までツボ足(=長靴)では歩けなかった雪原が、ふと気がつくと普通の靴でも行けるようになっている。

一足ごとに、ではない。一足飛びに、やってくる春の足音は、北国に暮らす私には格別の喜び。
家の前も、ほら、ね!

3歳の次男は、今日から新しいクラス。お部屋も先生も替わって、新しいお友達も増えて、ドキドキしながら登園していった。
私は今日、今年初めてのフキノトウを見つけた。


暖かくなる少し前から、ニワトリ達が卵を産み始めた。

何が原因だったのかと聞かれると、・・・愛情??
はっきりしたことは言えないが、産床のワラをいつもふかふかにしておいてあげることと、小屋をなるべくきれいに保つこと、あと、ありがとうって声をかけること、かな。

とにかく、産むようになった。

しかし、今まで産まなかった分を取り戻すように、一日に2個も産んじゃう子がいる。
だから我が家は今、ちょっとした卵洪水。
でも卵がいつでもたっぷりある。ありがたい。ありがとう、ニワトリさん!

多すぎる卵は買ってもらうだけでなく、日ごろお世話になっている方々におすそわけして、おすそわけをすると「これ持ってって~」と物々交換になることもある。だからニワトリは私たちに卵だけじゃなく、人とのつながりも分けてくれる。


先日、いつもお世話になっている車やさんに、車の修理のお願いに行った。
すると、車のことなら何でも知っている頼れる工場長が、いつものようにいたずらっ子の顔をして近づいてくると、
「木名瀬さんとこさ、ニワトリ飼ってるよね。冬の間どしてんの?」と聞いた。

ニワトリは冬の間は「冬用の小屋」で飼ってるけど、えーどうしてそんなこと聞くの、工場長!
はてなマークの私に、
「オレさ、今ウコッケイ、飼ってんの。いっぱいいるんだワ」
「えぇ~~っ!」

工場長とはもう10年以上ものつきあいだけど、ニワトリに興味があるとはついぞ知らなかった。工場長の家は、「ヤマ」の我が家とは違って住宅街だし…。

それから車やさんに行くたび、ニワトリ談義に花が咲く。

工場長は、F1のニワトリは嫌だからと、名古屋コーチンの卵を40個仕入れ、孵卵器で温めている。もうすぐヒヨコになりそうだという。ウコッケイも春になったらどこかで車庫を調達してきて、広い小屋にしてやるんだと張り切っている。
ニワトリたちの話をしている時の工場長は、満面の笑顔でなかなかにかわいい。

ウコッケイの雄を分けてくれるというので、近々工場長の家を訪ねてみることになっている。

楽しみ、楽しみ!


そうそう、写真のデッキの上に何やら出来始めているのが分かりますか~?
久しぶりにトンカンと響く工事の音も春らしい、にどむの里。
何が出来ているのか気になる方は、がってんブログもCHECK☆

さなえ
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2009年3月18日水曜日

元気印のカボチャ汁粉

090317 少しずつ雪解けの進むにどむの里。

晴れた日曜日、窓の外を覗いた息子が、「あ~っ今日は石がいっぱいあるねぇ!」と感激した様子で報告してくれた。どれどれ?と見てみると、本当に!砂利が…懐かしい砂利が一面に顔を出している。

一度見え出した大地は、ぐんぐんと気温の上昇と共に、面積を広げ、家の前の砂利道も一気に春のどろんこ道と化した。

まだまだこれで雪は終わりじゃないと思うけど、今日はお彼岸だし、そろそろ気の早いフキノトウを探してもいい頃かも!

さてさて、のんびりペースでいつ終わるともしれない「郷土料理の聞き書き」に、先日久しぶりに行ってきた。
(前回の聞き書きの様子は、昨年5月のエントリー→たらし団子

今回は初めて、初対面の方にお話を聞く。

ところでこの町の人たちは、町の中心部のことは「マチ」と呼ぶけれど、郊外の「マチ」以外のところは全部「ヤマ」と呼ぶ。

最初に自分が住んでいるところを「ヤマ」と言われた時にはものすごく違和感があったけれど、今ではだいぶ慣れて、「ヤマの方は今日は地吹雪なんですよ~」って自分でも説明する時に使ってみたりする。

で、今回の取材に応じて下さった方も、私の住んでいる札友内とは反対方向だけど、町から外れた「ヤマ」のお方。
身体の不自由なご主人と二人暮しの、元気な女性だ。

50歳を過ぎてからご主人が倒れ、生まれて初めて運転免許を取りに行ったお話や、70歳を過ぎてからホームヘルパーの資格を取りにいった話などをたくさん聞かせてくれた、元気いっぱいのお母さん。
この日は、昔子ども達と一緒によく作ったという、「カボチャ汁粉」をご馳走してくれた。

皮をとって小さく切ったカボチャを、浸るくらいの水でコトコト炊く。
軟らかく煮えたら、そこに砂糖と牛乳を入れ、カボチャの甘い汁にする。
中に入れるお団子は、小麦粉と片栗粉を1:1で混ぜ、それを熱湯でよくこねたもの。これを丸めて茹で、作っておいたカボチャのお汁に入れるのだ。

今回はカボチャが固めの品種だったので、ゴロゴロとカボチャの形が残っているけれど、ホクホクしたカボチャで作るとカボチャが溶けて、その方が美味しいんだけど…とちょっと残念そうなお母さん。

お汁粉をよそってくれた器が、ものすご~く大きな丼だったので、あららどうしましょ…と思ったけれど、甘くて身体が温まる元気な味。それにプラスして、手作りのお漬け物や、お汁粉のつけ合わせ?のお味噌汁も作ってくれ、もう夕食も入らないほど満腹に…。でも全部お腹におさまったのは、自分でもびっくり。

甘いものならいくらでも手に入るのが今だけど、昔はやっぱり甘いものがご馳走。
人が来た時にふるまったり、婦人部の寄り合いに作って持っていったという思い出のカボチャ汁粉。ココロもカラダも温まる、元気印のお汁粉だった。

今度子ども達と作ってみよう。
だから、今年の秋は、カボチャがたくさん採れますように!

さなえ
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追伸:
2ヶ月間パソコンと格闘しながら作った、わっかのHP。やっと、やっと出来あがり、本日リニューアルOPENしました。
春からの旅のご案内もあります。お暇なときに見てみてくださいね☆
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2009年2月28日土曜日

吹雪とシナモンロール

0902272 雪の多い冬だ。
しかも、シバレる。

先週、この冬イチバンの猛吹雪がやってきた。
「ジェット気流」と名づけたここの吹雪は、とにかくスンゴイ!

2メートル先に駐車してある車は、辛うじて見える。
だけど、10メートル先にあるはずの車は、まったく見えない。目の前でジェット機がエンジンを噴射しているような、超巨大送風機が家のすぐ横で回り続けているような、そんなすさまじい吹雪だ。

家の電話も朝からじゃんじゃん鳴る。
「保育園は臨時休園になります!」
「摩周ジャガーズの連絡網です。今日の練習は吹雪のため中止です!」
「児童館は休館になりました!」

そして…私も電話をかける。
「すみません…今日は吹雪のため、予定していたスノーシューのツアーは中止させて頂きます。ごめんなさい」

さてさて、こんな日はお外にも出られませんし、家の中でのんびりしますかね。
札幌に帰るはずが足止めになってしまった友人と、昼間からビールを飲んで、ごろごろ。

のんびりしていたら、シナモンロールが食べたくなったので、粉を出してきてパンも作ってみた。

イースト
卵を半コ
カルダモン
グラニュー糖75グラム
温めた牛乳190cc
よく混ぜ合わせた中に、小麦粉300グラムを入れてこねる。
全体が混ざったら、溶かしバターを入れて発酵させる。

膨らんだら、台の上で伸ばし、溶かしバターを塗って、シナモンとグラニュー糖をふり、端からくるくると巻いていく。大ぶりに切ってオーブンで焼く。


ゴーリゴーリとミルで挽いたコーヒーと、焼きたてのシナモンロール。
映画を観ながらティータイム。
家でこんなのんびりした時間を過ごすのは、久しぶりだ。えーと、確か、そうだ、お正月以来だ!

窓の外はジェット気流だけど、50センチの壁を隔ててこちらは、ぽかぽかと薪ストーブのそばで、お昼寝つきの一日。
こんな吹雪なら、もう一回くらいあってもいいなぁ~~


いつもの年なら、こんな吹雪は1月に多いのだけど…
今年は季節の歩みが遅いようだ。

090227 でも心配していた屈斜路湖も、2月24日、ようやく全面結氷した。記憶にある限りでは、2番目に遅い記録。
そして今日、御神渡りもできた(写真をみてね)。
よかった、よかった。

時々風に春の匂いを感じる日もあるけれど、雪はたっぷりあるし、もうすぐ3月だというのに朝晩はぐぐーんと冷え込むから、まだまだお山は楽しめそう。
お味噌作りが終わったら、またスキーシューをはいて、森へ行ってみようっと。

さなえ
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2009年2月3日火曜日

肉を食べるということ

090202 晴れた気持ちのいい冬の日の朝。
一本の電話が鳴った。

つっちー家からの電話。
「羊一頭買ったんだけど、ちょっと量が多いので、シェアしませんか」というお誘いだった!
共通の知人でもある、羊を飼っているIさんのお宅で2頭の羊を屠殺して、そのうちの1頭がつっちー家の割り当て分なのだそうだ。

最近、お肉にはご無沙汰の私たちでも、こんな機会はなかなかないので、喜んでシェアすることに決めた。
電話の後、すぐに上着を着て走ること車で15分、Iさん宅に急行する。

毛皮を剥いで、頭を落とし、内蔵を抜いた状態の枝肉は、全部で30kg。どさりと車に積み込み、解体場所(わっか)へ。

どーんと大きな枝肉をテーブルに盛大に置く。まな板と、包丁と、ビニール袋を用意する。

「・・・」

「・・・・・・。」

どこから、どうしたらいいの??

あいにく、解体に慣れたガッテンは氷上の人で留守。仕方がないので豚を解体した時の様子を思い浮かべながら、包丁を入れていく。
思い浮かべながらと言っても、豚の時は、プロのお肉屋さんが手伝ってくれたので、私はほとんど見ているだけだった。はいロース、これがバラ肉、はいこれが外モモ、こっちがシンタマね、と、次々渡されるお肉を袋に詰めるだけの人だった。

でもとにかく解体に立ち会ったのは私だけなのだから、お肉屋さんの手つきを思い出しながら、さびついた記憶の箱をガタガタと引っ張りだしながら、少しずつ解体作業は進んでいった。

大人3人がかりで2時間かかって、1頭の羊さんはたくさんの小さな羊肉のブロックとなった。昨日の朝までは生きていて、メェーメェー鳴いていたコヒツジは、今はこうしてお肉のかたまりとなってテーブルに並んでいる。

食べるということは、命を頂くこと。
北の国に住んでいると、こうやって「命を頂く」をダイレクトに実感する機会がよくある。

お肉を食べるということは、今の日本ではほとんど「家畜」を食べるということ。
家畜を食べるということは、家畜が食べている飼料を輸入したり生産したりするということ。
だから、最近の我が家ではお肉が少ない。
でも北の国では、こうやって自分の家で育てた羊や豚、そして野生の鹿を頂いて食べる機会も多い。

0902022 我が家にやってきた骨付きの子羊は、大きなお鍋で水からコトコト煮込んで、モンゴル風・羊の塩煮「シュゥパウロー」になった。大きな玉ねぎやジャガイモも丸のままごろごろと放り込んで、しみじみと温かいシュゥパウロー。

「お肉!」
「お肉!!」 と大喜びの子ども達。

羊さん、ありがとう。

ご馳走様でした!


さなえ
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