2008年7月29日火曜日

ステキな宇宙船カヌーでGO 然別湖 

080712_2 心地いい北の大地の水辺でキャンプをしながら、毎回お迎えするゲストの方の野外講演会を開く… そして皆でカヌーに乗ったり、料理をしたり、焚き火を囲んだりしながらひとときを一緒に過ごしましょ!
そんな企画の「宇宙船カヌーでGO」

第2回目のカヌー号は、十勝の山の上、天空の湖で開催。

広大な十勝らしい風景の畑をいくつも越えて、たどりついた別天地は、然別湖(しかりべつこ)。地上とは別世界の森の中。

さんさんと太陽が照りつける山の上の湖は、寒さ対策ばっちりの私にはちょっぴり暑すぎたけれど、とにかくステキなところ!
このステキな湖でお迎えしたゲストは、日本のパーマカルチャー第一人者の設楽清和さん。

山の上の生活は、設楽さんのパーマカルチャー講座を中心に、カヌー・森歩き・食事作りをまじえながらの2日間だった。

さて、皆初めて聞くパーマカルチャー講座。これがとても面白かった。
1日目の夜に、焚き火を囲みながら聞いたお話は、森のこと。
パーマカルチャーの究極の目標とは、世界中を森にする事なんですって!

森の中には循環があります。

森の木々は、たとえ雨が降らなくとも、それを全く気にすることはない。
それは、朝露を樹幹でとらえ、幹を潤し、また朝露を生むという循環があるからですね。

地上に落ちた雨水が、1メートル地下に浸透するまでに要する時間は、なんと1年です。

水の速度は、ゆっくりとして絶え間ない。
その水は、長い年月をかけて、湖になり、川になり、海になり、雲になり、雨になり、またゆっくりと地下に還っていく。

今の都市生活には、そんな循環がありませんね。
物事は常に一方通行で・・・
例えば水洗トイレ。

都市のトイレでは、じゃーっと流された排泄物は、その後どうなるでしょうか。

一箇所に集められ、乾燥した上で、残された固形分は焼却処分になるのですよ。
ここには何の循環もないんです。



そんな循環の話が特に心に残っている。

私たちが毎日飲んでいたわっかの井戸水は、地下76メートルから自噴したもの。
つまり、76年前の水。フシギで、ありがたくて、びっくりだった。


0807124 さてさて、意外にも自己紹介好きの設楽さんの音頭で、楽しい焚き火タイムの夜が過ぎ・・・
迎えた翌朝もすばらしい天気。
静かな朝の湖畔は、ガイド・ナオの「森歩き・ツアー」からスタートした。

精霊が棲むというシカリベツの朝の森は、朝露がキラキラしていて、厳かな雰囲気が漂っていた。


その後、カヌーで湖へ。 湖の精霊たちにもご挨拶。

太陽がまぶしく上ってきたところで、今度は草の上で車座になって、パーマカルチャー・ワークショップ。



さて、皆さん、パーマカルチャーというのは、実は「農法」のことだと勘違いされている方も多いのですが、そうではありません。
自然農法、有機農法、○○農法と、とにかくさまざまな農法がありますが、その中の一つとして「パーマカルチャー」があるわけではないんです。

では何かというと、パーマカルチャーというのは、「デザイン」なんです。

デザインと言ってもいろいろなものがありますが、持続可能というテーマにおいて、生活をデザインする…空間をデザインする…それがパーマカルチャーなんです。
これから皆さんには、この「デザイン」を実際にやってもらいたいと思います。

まず、皆さんの考える北海道の「資源」とは何でしょうか。



そんなところから、ワークショップは始まった。

資源… 資源…

何だろう。

一人3つずつ考えて、付箋に書いてボードに貼っていく。

海 森 風 太陽 広い大地 などなど。。
中には自分の名前を書いている人もいた!(ステキ!)

0807122 資源を見つめなおしたところで、6つほどのグループに分かれ、設楽さんより各グループごとに2ヘクタール(6000坪)の土地が配給された。
…もちろんほんとに配給されたわけではなく、想像の話ですが…

ここに2ヘクタールの土地があるとして、あなたなら、どんな生活のデザインを描きますか?という課題。

各グループごとに、考える時間が30分。
そして、模造紙にまとめたものを、発表しあう。

課題と模造紙と発表と… なんだか堅苦しいようだけど、実際には各グループごとの個性的なデザインがとても面白く、イラストの「人面ヤギ」に質問が集中したりと、なかなかに楽しい発表タイム。

麻畑があったり、蚕を飼っていたり、果樹園があったり、湖のそばだったりと、皆の夢がいっぱいつまったステキな集落がたくさん生まれた。

ワークショップを通じて、私たちも北の大地の魅力に改めて気付かせてもらった。

設楽さんの言葉が心に響く。

パーマカルチャーというのは、ぽん、と置かれた新しい土地ですぐに出来るようなものではないんです。
その土地を愛し、ここに住みたいと真に願った者だけが、創りあげることの出来るデザインなんです。


なるほどなぁと思う。

小さなことから、足元から、少しずつ、進めることができることって、たくさんありそう。
暗い話題ばかりの未来に、一条の光が差し込んだような、そんなワークショップだった。

遠くから来て下さった設楽さんに感謝。
そして、遠くから参加してくださった皆さんにも感謝。
それから、わっかスタッフにも感謝。
みんな、ほんとにありがとーー!


最後のおまけ・
ここだけの話ですが、今回一番人気は、設楽さんによる「手相」診断。
生まれて初めて手相を見てもらった私は、とにかくビックリ!すごーーい!皆の手相診断を聞くのもめっちゃ面白かった☆

最後にもう一枚・
今回、飛び入り参加のゲスト・平和の火。
昨年、屈斜路湖まで多くの人の手で列島リレーされたこの火が、今年もたくさんの人の手を渡って、さまざまなドラマ・出会いを生みながら、ちょうどこの日に然別湖へ到着した。
ステキなご縁にも、感謝!

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さなえ
www.wakka.biz/nidomu/



2008年7月16日水曜日

080715 「蕗を採るんだったら6月20日がいいの。それより前だと柔らかすぎてダメだし、6月末になったらもう固くてやっぱりだめなンだ。茎が青々としてて、根元を刈ったらさーっと水が出てくるようなのがいい蕗なンだ」

そう、地元のばーちゃんに教えてもらっていたけれど、最近はとんと蕗採りからご無沙汰の私。
理由は美味しい青蕗が少なくなっていることと、6月20日が何だか忙しい日に当たってしまう事が多かったこと、などなど…。

茎の青い、水が滴るような「いい蕗」は、きれいな川の側に群生している。
道路脇にたくさん生えている大きな蕗は、「おかぶき」とか「赤蕗」とか呼ばれていて、食べられない事は無いけれど、虫が食っていることが多く、あまりよろしくない。

川の側の青い蕗は、大きいものは背丈近くまであり、すらりと美しく、見るからに美味しそう。
でも以前よく採りに行っていた川のほとりの蕗は、乱獲が進んで、みんな「赤蕗」になってしまった。
今度採りに行く時には、新しい群生地を探さなくてはならない。そんなこともあって、ここ何年も蕗採りから遠ざかっていた。

しかし、今年は何としても蕗を採りたい!

というのは、「アンゼリカ」を作りたかったからだ。
アンゼリカというのは、蕗を砂糖で甘く煮詰めて、グラニュー糖をまぶした蕗菓子のこと。
これを細かく切ってパウンドケーキに入れたら美味しいだろうなぁ!

そう思いながらも、今年もまた日々の忙しさにくじけて、なかなか蕗採りに行けずにいた。

蕗採りにいきたぁ~い!と言いながら、6月20日をすっかり過ぎたカレンダーを眺めつつ諦めモードになっていたら…
魚釣りに行ったスタッフが、ついでに蕗をお土産に採ってきてくれた!
ばんざい!

0807153 早速アンゼリカを作ってみた。
ことこと煮詰めて、蕗の香りがキッチンいっぱい。
ことこと煮詰めて、驚くほど細くなってしまった蕗をバットにあげて、グラニュー糖をまぶすと、アンゼリカの完成。

初めての自家製アンゼリカは、口に含むと野生の蕗の香りがいっぱいに広がって、もうちょっと…あとちょっとだけ…と止まらなくなってしまった。

さてさて、これで焼くパウンドケーキやいかに。

今からワクワクの私です。

さなえ
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