2009年9月13日日曜日

掘らないで!

090913_2 いろいろな情報が飛び交っている。

私たちの配る「知ってますか新聞」のアンケートが、続々と返ってきている。
60代、70代の方からの、川を守ってほしいという切なる訴えが多い。
その一方で、役場の中では「アンケートには記入しないように」と非公式の(?)お触れが出回っているのだとか。
そして、「反対なんてやめとけ」という周りの声。

だけど、繰り返しになるけど、私たちは工事そのものに反対しているわけじゃない。
ただ、町の名前の由来にもなっている岩盤(テシカ)を掘削することに反対しているだけだ。

これを掘削したら、地下水脈に大きな影響があるだろう。
工事のことを聞いた時に感じた、私たちの直感。これが現実のものとして迫り来ている。

工事をすれば、温泉や井戸は枯れるだろう。
工事をすれば、屈斜路湖の水位が下がるかもしれない。
そうなれば、流出河川である釧路川に、水が流れ出なくなることも、大いにありうる。

もちろん、これはあくまで私たちの想像。
本当に、掘ってみてどうなるかは、掘ってみないと分からない。
しかし私たちはその結果を絶対に知りたくない。


だから、私たちは今いろいろなアクションを起こしている。
弟子屈町外の方でも出来ることがあります。
以下にその方法を書きますね。

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①弟子屈町役場へご意見を!
・・・釧路川は、全国で唯一のダムや堰もない貴重な川。日本の宝です。
ここで岩盤を掘削する工事を行うということは許されない。
もう工事のための工事をする時代は終わったのだと、全国の声を届けてください。

<弟子屈町役場 企画財政課>
TEL: 015-482-2913
FAX: 015-482-2696
メール:kikaku@town.teshikaga.hokkaido.jp

②開発局へご意見を!
・・・弟子屈町は川湯温泉・摩周温泉を擁する水の都。
掘削工事をして地下水に影響が出ることは許されません。
釧路川は日本で唯一の、ダムも堰もない川。これ以上の工事は不要だと、声を届けてください。

<北海道開発局 釧路開発建設部>

TEL: 0154-24-7250
FAX: 0154-24-7100
治水課FAX: 0154-24-6839
ご意見・ご要望欄アドレス http://www.ks.hkd.mlit.go.jp/email/email.html
メールinfo_ks@hkd.mlit.go.jp


③森と水を愛する会 賛同者になってください
6人で始めた小さな会ですが、徐々に賛同頂ける方も増えてきました。
賛同頂ける方は、
 ■団体名 (個人で賛同頂ける方は不要です)
 ■お名前 (団体の方は代表者名)
 ■ご住所
 ■メールアドレス (あれば)


賛同者となって頂いた方のお名前は、事務局で管理し、要望書や嘆願書、質問状などに記載させて頂くことがあります。肩書きを書いても構わない方は、併せてお知らせください。
その他、応援メッセージなども大歓迎です!

<連絡先>
「釧路川の森と水を愛する会」
事務局: 木名瀬裕(がってん) gatten@wakka.biz

④知ってますか新聞のアンケートにもご意見お寄せ下さい
PDF版をダウンロードできます。
http://www.wakka.biz/nidomu/pdf/teshikaga2009.pdf (1.11MB)

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さて、外は秋空。
澄んだ空気が気持ちのいい、私の大好きなシーズン。

楽しいすももジャム作りや、梅干の土用じゃない土用干しに精を出すこの頃。
キッチンからのお知らせと一緒に、次回ご紹介したいと思いますので、お楽しみに!


さなえ
www.wakka.biz



2009年9月6日日曜日

ポスティング大作戦

さて、そういうわけで前回の続き。
この岩盤掘削については、「弟子屈」という小さなマチの、さまざまな問題を含んでいるように思う。

これが大都市であれば、話は分かりやすい。
「岩盤掘削ハンターイ!」と掲げて、シュプレヒコールを上げてみたり、駅前でビラを配ったり、メディアも巻き込んで一大掃討作戦と出ればいい。

でも小さなマチではそうはいかない。

弟子屈町の人口は8,449人。
知り合いの知り合い…というくくりで見たら、人口の8割は網羅されるだろう。
土建業に従事している人の数も、すごく多い。
その家族、その子ども…
皆、お互いの事情はよく分かっているのだ。

でもまずは、この問題に関心を持ってもらうことが一番最初にやるべきことじゃないかな。
皆、この工事計画について、ほとんど知らされていないもの。

ということで、まず私たちは『知ってますか新聞』を作ることにした。
これまでの経緯や、現在予定されている川の工事について、それから工事についてのアンケート記入面、私たちの想いをたっぷり込めて、新聞を印刷した。

こんな感じ。↓
090904
これを皆で手分けして、町の中の、特に川に近い場所にある家のポストに、一軒一軒配っていく。

読んでくれますように…
心を込めて、ポストに投函していく。

へ~ぇこの路地裏にはこんなお店があったんだぁ~
新しいお家のポストは入れにくいなぁ(←箒のようなワサワサしたものが内側についている)
こんなところにかわいい畑があるんだぁ~

いつも行かない小さな小道を歩くと、どこか知らない町にいるような気分になった。
車で通るだけでは分からないいろいろな発見も、ポスティングの収穫だった。


ケンカはしたくない。
町民皆で、ステキな未来を一緒に考えていければ…
そう願っている。

さなえ
www.wakka.biz/nidomu/



2009年9月2日水曜日

てしかが、という名前

ここ、屈斜路湖や釧路川の源流がある私たちの住む町は、弟子屈町。
弟子屈は、「てしかが」と読むのだけれど、初めて目にした人は、「でしくつ」って読む人が多い。

難解な北海道の地名は、そのほとんどがアイヌ語由来だ。
アイヌ語に無理やり漢字を当てはめて町の名前としたために、難解地名が数多く存在する。

弟子屈は、岩盤(テシカ)・上(ガ)、つまり「岩盤の上にある町」という意味のアイヌ語が由来だ。

~町のホームページから~
町名弟子屈の「テシカ」とはアイヌ語で岩磐という意味、「ガ」は上ということです。この地は、弟子屈市街にある現在の共同浴場付近の岩磐のところにあたり、かつては釧路川がその岸を洗っていましたが、非常に磐の多い急流でありました。ところが又、ここは魚のたまり場のようなところでもあったので、アイヌの人達は何とかこの魚を獲りたいと網をかけようとしましたが磐が多く、遂に杭を打ちこむことが出来なかったそうです。そこでアイヌの人達はせっかくたくさんいる魚をとる仕掛けもできない岩磐の上だと嘆き、弟子屈の語源はこれから生まれた訳です。

~ここまで~

さて、何で突然こんなことを書いたかというと、今弟子屈町では、この「町の名前の由来」でもある釧路川の川底の岩盤を掘削して大水害に備える、河川改修工事が計画されているのだ。

今の弟子屈の街中を流れる川は、コンクリートで三面が固められ、風情も何も無い。釧路川を旅するカヌーイスト達の評判もすこぶる悪い。
35年ほど前に三面護岸がほどこされる前は、街中を流れる部分も、川岸には葦が生え、川の色は目も醒めるような深いブルーだったそう…

この味気ない街中の川を昔の風情ある風景に戻そう…そんな議論は以前からあったのだが、今回の河川改修案はそんなことには全く触れず、10年かけて、川幅を広げたり、川底を今より2メートル近く掘り下げたりするというものだ。
もちろんそれは大水害に備えるためで、100年に一度の豪雨にも耐えられるように、との名目。

しかし川底の岩盤掘削には多くの心配ごとがあって、いちばんの心配は、地下水脈への影響だ。

日本一のカルデラ湖・屈斜路湖も、そこから流れる釧路川も、そして透明度日本一の摩周湖も、水源のほとんどは地下水でまかなわれている。

ということはつまり、弟子屈の街の地下は、巨大な水がめになっているのだと、思う。

水がめを安定させている大きな蓋、それが岩盤。
その岩盤を掘ってしまったら、地下にかかる重みが変わってしまう。
すると、どうなるか…

その答えは、掘ってみなくちゃ分からない。
でも、35年前に、川底を1メートル掘削した時には、あちこちで井戸や温泉が枯れたと聞く。
私たちの予想は、屈斜路湖や摩周湖の水位が低下するのではないかということ。すると当然、屈斜路湖から流れ出している釧路川には全然水が流れ出なくなってしまうだろう。

掘ってみなくちゃ分からない。

だけど、掘ってしまったら元に戻せない。

だから私たちは今、岩盤掘削を考え直してもらうために、『釧路川の森と水を愛する会』を立ち上げ、小さいながらもいろいろな活動を始めている。

というわけで、ちょっと長くなってしまったので、小さな活動の報告は、次回に続きます。。。

さなえ
www.wakka.biz/nidomu