こんな原野で暮らしていると、小さな畑や鶏たちを見た方に「わぁ~自給自足の生活なんですね!」と言われることがしばしばあるのだけれど…
本当のところ、北海道での自給自足なんてとんでもなくハードルが高い。
だいたい、一年のきっぱり半分は大地が凍てついていて畑なんか出来やしないし、グリーンの爽やかな夏は、いつだってカヌーツアーの仕事で大忙し。
「のんびり」
「田舎暮らし」
「自給自足」
が同義語のようにひとくくりに語られることが多いけれど、「田舎暮らし」は全然「のんびり」じゃないし、北国での「自給自足」は仕事を持ちながら片手間でできるような簡単なものではないのだ。
もちろん、簡単じゃないからと言って、食卓にあがる食べものを何でも「買ってこなくちゃならない」という状況は全く嬉しくはない。けれど、それでもやっぱり町の商店がなければ生活が立ちゆかない、というのが実情なのだ。
そして、小さな声でそっと言うけれど、実は畑作業があまり得意じゃなかった私…これまでは。
我が家の小さな菜園は、毎年がってんが丁寧に耕してあれこれ種を蒔いてくれるのだけど、どこに何が植えてあるかもよく分かっていなくて、畑との関わりと言えば、雪解けの時の大好きな耕運機かけと石拾い、そしてがってん不在の時の水やりくらいだった。
もちろん、それじゃいけない。
それじゃいけないけど、もういつも種まきの段階からつまづいてばかりだった。
でも今年はちょっと違う。
ずっと畑を担当してくれていたがってんが、いつもなら苗を作り始める厳寒の頃に「今年は畑をお休みするから」と言ったのだ。
お休み・・・
そっか、それじゃ大根くらい蒔いておくかな~。
そう、軽い気持ちで思ったのだけど、
大根蒔くならついでだから人参も蒔いておこうか。
それならほうれん草もあったら嬉しいかも。
それならついでに…それならついでに…と、植えておきたい野菜の種類がどんどん増えていったわけで。
ほうれん草、サラダ菜、小松菜、チンゲン菜、水菜、青シソ…いつもあると嬉しい菜っ葉たちは、少しずつ時期をずらして、育ててみた。
夏に嬉しいミニトマトとスナップエンドウは、収穫まであと少し。
がってんの作る激辛ペーストが楽しみの激辛ナンバンも、ゆっくりだけどちゃんと成長している。
それから、秋に向けての大根と人参、ブロッコリーにキャベツ。
畑のデザインを考えて、どこに何を植えるか自分で決める。
毎年、夏には草ぼうぼうになってしまって「どこに畑が…??」となるのだけど、モチベーションを保つためにも草取りをちゃんとして畑らしい姿をキープする。
少しずつ、自分好みの畑になっていく過程が楽しい。
そして何といっても、
「育てる人」と「調理する人」が同じなのは便利だ。畑にあるものを見ながら、献立を考えて、必要な分だけを収穫できる。
毎年ここにあったけど、今年初めての「私の畑」。
「私の畑」は自由で、そして楽しく、美味しい。
さなえ
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