2009年12月31日木曜日

年の暮れに

積雪が少なく、淋しい風景だったにどむの里も、昨日の大雪で真っ白になり、すっかりすっかり、冬の景色☆
ぽってりと雪をのせた木々の姿がとてもかわいく、久しぶりのふかふか雪に、私も子どもも大喜び。

毎年のことだけれど、今年も12月はあっという間に過ぎてしまい、残すところあと1日。

昔は、お正月ってもっと慌しく、もっと臨場感があったように思うけれど、最近はお店も元旦から空いているし、お正月感が薄れてしまった。

それでも年の暮れは、一年間無事に過ごせたことに感謝して、あちこち掃除したり、年に一度の近況報告・年賀状を書いたり、そして年を越さぬうちにと溜まった仕事を片付けたり、日々近づくお正月を意識して暮らしているように思う。


今年は、川の工事のことをこのブログにもたくさん書かせて頂いた。
たくさんの方に応援の言葉をかけて頂いたり、賛同者として名前を書いて頂いたり… 
本当に本当にありがとうございます!

川の工事のことが、山脇さんの講演会の後どうなったのか、
それをなかなか書けずにゴメンナサイ。

あちこちから聞こえてくる情報は、どうやら「工事は凍結」になったらしいということ。
けれどもこれはあくまで公式発表ではなく、いろいろな情報を総合すると、「関係者の認識」として凍結ということらしく、不確かだ。

そして、ポスティング作戦を始めた頃に、私たちが開発局に出した質問状。
工事に関する疑問を思いつくままにぶつけたもの。
しかし一度「期限までに回答できそうにないため、少し時間を頂きたい」旨の連絡があったものの、その後まったく音沙汰なしの状態が続いていた。

それが12月に入り、突然「遅くなりましたが、回答書を持参して説明に上がりたい」と所長からの電話があった。
そこで12月上旬に小さな集まりを持ち、開発局と話をした。

弟子屈まで足を運んだ開発局の方が用意してきたのは、質問状に対する回答と、それを補足する資料。分厚いファイルになっていて、それを一人に1冊ずつ。所長自ら丁寧に説明し、ぜひ皆さんと一緒に川づくりを考えたいというものだった。

この集まりでは、分かったこともあったし、分からなかったこともあった。
私たちの懸念が完全に解消されたわけでもなく、あくまで「工事をする」という前提での説明であった。


私たちの「川づくりを考える」活動は、ようやくスタートラインに立ったところのように思う。
まだまだ知らないことがたくさんあるし、分からないこともたくさんある。
ただ、釧路川をどうやってステキな空間にできるだろうか、それをこれからも皆で考えていくつもりだ。

今回、川の一件でこれだけ大きく動きながら、不思議なことに私たちのところに誹謗中傷は一切来なかった。もちろん、聞こえないところでは相当言われているはずだけれど、直接それを言いに来た人は一人もいなかった。
そしてそれどころか、ステキな出会いがたくさんあった。
本当にありがたいことだと思う。

-------------------------------------------------------------------------

いろいろなことがありましたが、今年も皆さんのおかげでとてもいい一年でした。
本当に、ありがとうございました。

また来年も、ステキな一年になりますように。
新しい年も、どうぞよろしくお願い致します!

皆さまの幸せを祈りつつ…

さなえ
www.wakka.biz/nidomu/



2009年12月15日火曜日

昔の暮らし

冬のにどむは風の谷。
吹き荒れる風の合間を縫って、外での作業も風次第。

びゅーびゅーと吹き荒れた風の収まった晴れた日、えいやっと外に出て葦刈りをした。
ガッテン、リョータくん、ワカメちゃん、私。4人でやれば早い早い。あっという間に、池の葦は刈り倒されて、束ねられて、倉庫に山積みになった。

この葦は、冬の間にちょきちょき切って、袋に詰められて…
そのうち、ステキなゲストハウスの壁になるはず!…です。

葦狩りが早く終わったので、午後から皆で「てしかがの蔵」に出かけた。

ここは数年前まで営林署だった建物で、今は、昔の道具や写真など歴史あるさまざまなものが展示されている資料館に姿を変えている。

1階には古い写真、2階には昔の道具が収められていて、私たちは教育委員会に立ち寄って鍵を開けてもらい、中に入った。

何度も来ているけれど、何度来ても楽しい。

091214ski 例えばこんなスキー

木で出来た手作りのスキー。
かっこいい…

北海道に引っ越してきたばかりの頃の私たちは、家を建てる場所を探して、ヒマを見つけては古い離農跡地をめぐっていた。
腰折れ屋根の古い倉庫には、いろいろな道具が詰まっていて、それが私たちには宝の山に見えた。

古いストーブ、農機具、瀬戸物、何に使うのか分からないさまざまな道具達に混じって、手作りのスキーが置いてあることもよくあった。

子どもの年賀状が落ちていたこともあった。
「今年も力いっぱい、生きぬこう!」
葉書一面に、子どもの字でそう書かれていた。

静かで寒い、昔の教室のような展示室を歩きながら、そんなことを思い出していた。

091214kyou

ちょっと前まで、北海道はこんな風だったんだよね。
こんな時代に戻ったら、私はちゃんと生きていけるだろうか。
我が身を振り返り、ちょっと情けなくもなる。


しかし、北海道中にいろいろな資料館があるけれど、「てしかがの蔵」は特別だ。
なんといっても、展示品を自由に触って体験できる。
上の写真の教室も、イスに座ったり教科書を開いたりして、どうぞご自由にタイムスリップしてください…という感じだ。

他にも、子ども達がいつも遊んでいる古いパチンコ台や、なんぞ挽いたものが散らばっている石臼コーナーなど、こんなに自由な資料館はなかなか無いんではないか。


スキーの他に、今回目についてものを2点。

091214saiken_2 大東亜戦争割引国庫債券
091214tebukuro 軍隊の防寒手袋
引き金を引くときのために、人差し指が自由に動く特別仕様。
これらはしっかりと展示して、しっかりと「過去の遺物」になってほしいと思う。

でもとにかく面白い。

---------------------------------------------------------------------------
「てしかがの蔵」 観覧無料
弟子屈町教育委員会 015-482-2948 へお電話の上、お出かけください。
ただし、冷蔵庫のような寒さのため、防寒着は必需品です。
担当の方が空いていれば、解説つきで案内してくれます!
---------------------------------------------------------------------------

この日資料館に来た本当の目的は、1階の写真コーナーで昔の釧路川の写真を探すこと。
川づくりを考える、こちらもあれこれ進行中。

いろいろな意味で、意義深い午後のひとときでした。

さなえ
www.wakka.biz/nidomu/



2009年12月6日日曜日

水道

寒さの厳しくなるこの時期。
例年だと、毎朝の道内最低気温1位・2位を争っているのだけれど、今年はどうも違うみたい。

昨日の最低気温は、道北の朱鞠内が-20℃でダントツの1位。
道北あたりが最低気温1位になるのは、もっともっと冬が深まって、雪もたっぷり積もった頃のはず。雪も積もっていないこの時期に、道北に負けるとは…何だかちょっぴり悔しい。

しかし1位を譲り渡してはいるけれど寒いことには変わりなく、連日の真冬日に、すくめっぱなしの肩がちょっぴり痛い、今日この頃…。

冷え込みがきつくなると、道内では『水道管の凍結』に気をつけなくてはいけない。

「気をつける」というのは、夜寝る時に、必ず水道の元栓をがちゃんと落とし、中の水を抜く「水抜き」をすること。これを怠ると翌朝は水が出ず、解凍はかなり手ごわい。大抵の場合、水道屋さんを呼び、大きなバッテリーのようなものをつなげて解凍してもらうことになるのだけれど、そうすると、水道屋さんへの支払いもかなり手ごわい。

ひどくシバレル日には、昼間でも凍ってしまうことがあり、なかなかに油断ならない。
現に私も真昼間に水道が凍ったり、うっかり水抜きを忘れたり、で水道屋さんのお世話になったことが(何度も)ある。

0912051 でもワラの家に引っ越してからは、水道とはサヨナラし、井戸の生活になった。
敷地内の自噴の井戸からは、24時間途切れることなく水が湧いている。湧き出た水のうち、半分は池に注ぎ込み魚たちの命の素に、もう半分は建物まで自分の力でやってきて、私たちの生活を支えてくれている。

台所に設置された大きなオレンジ色のタンクまで、自分の力…というか、自噴の力でやってくる井戸水。タンクが満杯だと自動的に溢れ出るのだけれど、その分はまた排水と一緒に流れていく。


台所で水を使う時は、オレンジ色のタンクから蛇口まで、ちょっとだけ電動ポンプの力を借りて、それで勢いよく蛇口から水が出ていた。
とまあ、とにかく、こんな便利なシステムだったから、凍結防止の作業とはもう何年も遠ざかっていたのだ。

しかし今年になって、このシステムを少し変更することにした。
大きなオレンジ色のタンクがかなり場所を取る、ということと、タンクが壁(ワラ)に接していたため、ワラを保護する目的で移動する必要があったから。

0912052 というわけで、オレンジタンク君は外に出された。
(写真は、外に出されて黒い布で覆われたタンク)
今までオレンジタンクのあった場所は、がらんとした空間になった。

外に出たタンクは、今までどおり、自噴の力でやってきた井戸の水でいつも満杯。
問題は、タンクから家までの10メートル。ここはどうしてもパイプがむきだしになってしまう。
今までは、常に流れている水だったから、むきだしのパイプの中であっても、中で水が凍るなどということは有りえなかった。

しかし新しいシステムでは、家の中で水を使っていない時は、パイプの水も滞ってしまう。滞った水は、あっという間に凍る。

これを避けるために、(ガッテンが)もう一仕事!
台所のシンクに、新たな蛇口が一本つけられた。
これは、オレンジタンクからあふれた水を流しっぱなしにする、新たな蛇口。

しかもこの蛇口だけは、電動ポンプを介していないから、いくら流しっぱなしにしても電動ポンプのお世話になることはなく、全く何の電力も使わない。…つまり、いくら流してもタダなんです!
タダし、蛇口全開にしてもそれほど水圧がないので、ジャーッと出ることはないけれど。

091205 新しい蛇口の下には、常に容器がおかれて水が「かけ流し」になっている。ちょっとした洗い物や水くみは、この新しい蛇口を使ってこと足りるし、ベーコンやハムの塩抜きにも最適!

そして今の私には、今まで気に留めていなかった「水の道」について、ちゃんと気を配ってあげるという大事な任務がある。
新しい蛇口は、他の蛇口を使っている時には必ず止めなくてはならない(←ポンプの仕様上)。そして、他の蛇口を使っていない時には、いつでも流しっぱなしにしなくてはいけない(←そうしないと、外のパイプが凍ってしまうから)。

新しい任務は、責任重大。
だけど、いつでも水の道を考えてあげる、ということなので、きっと井戸の水は喜んでくれていると思う。

今日も蛇口からはちょろちょろと水が出ている。
こんなに冷えたのに、やっぱり流れている水は凍らない。

すごいな。
ありがたいな。

そう、思う。

さなえ
www.wakka.biz/nidomu/


■ 追伸:
今日から、「わっかメールマガジン」を発行することになりました。
と言っても、当面は2ヶ月に1回程度の配信になる予定ですが、にどむの里便りやフィールドのこと、わっかショップ情報などを発信していきます。 読んでみたい!と
仰る方は、メールにて配信先をお知らせくださいね。
メール infoあっとwakka.biz (あっとを@にしてください)
お待ちしています。