2009年9月2日水曜日

てしかが、という名前

ここ、屈斜路湖や釧路川の源流がある私たちの住む町は、弟子屈町。
弟子屈は、「てしかが」と読むのだけれど、初めて目にした人は、「でしくつ」って読む人が多い。

難解な北海道の地名は、そのほとんどがアイヌ語由来だ。
アイヌ語に無理やり漢字を当てはめて町の名前としたために、難解地名が数多く存在する。

弟子屈は、岩盤(テシカ)・上(ガ)、つまり「岩盤の上にある町」という意味のアイヌ語が由来だ。

~町のホームページから~
町名弟子屈の「テシカ」とはアイヌ語で岩磐という意味、「ガ」は上ということです。この地は、弟子屈市街にある現在の共同浴場付近の岩磐のところにあたり、かつては釧路川がその岸を洗っていましたが、非常に磐の多い急流でありました。ところが又、ここは魚のたまり場のようなところでもあったので、アイヌの人達は何とかこの魚を獲りたいと網をかけようとしましたが磐が多く、遂に杭を打ちこむことが出来なかったそうです。そこでアイヌの人達はせっかくたくさんいる魚をとる仕掛けもできない岩磐の上だと嘆き、弟子屈の語源はこれから生まれた訳です。

~ここまで~

さて、何で突然こんなことを書いたかというと、今弟子屈町では、この「町の名前の由来」でもある釧路川の川底の岩盤を掘削して大水害に備える、河川改修工事が計画されているのだ。

今の弟子屈の街中を流れる川は、コンクリートで三面が固められ、風情も何も無い。釧路川を旅するカヌーイスト達の評判もすこぶる悪い。
35年ほど前に三面護岸がほどこされる前は、街中を流れる部分も、川岸には葦が生え、川の色は目も醒めるような深いブルーだったそう…

この味気ない街中の川を昔の風情ある風景に戻そう…そんな議論は以前からあったのだが、今回の河川改修案はそんなことには全く触れず、10年かけて、川幅を広げたり、川底を今より2メートル近く掘り下げたりするというものだ。
もちろんそれは大水害に備えるためで、100年に一度の豪雨にも耐えられるように、との名目。

しかし川底の岩盤掘削には多くの心配ごとがあって、いちばんの心配は、地下水脈への影響だ。

日本一のカルデラ湖・屈斜路湖も、そこから流れる釧路川も、そして透明度日本一の摩周湖も、水源のほとんどは地下水でまかなわれている。

ということはつまり、弟子屈の街の地下は、巨大な水がめになっているのだと、思う。

水がめを安定させている大きな蓋、それが岩盤。
その岩盤を掘ってしまったら、地下にかかる重みが変わってしまう。
すると、どうなるか…

その答えは、掘ってみなくちゃ分からない。
でも、35年前に、川底を1メートル掘削した時には、あちこちで井戸や温泉が枯れたと聞く。
私たちの予想は、屈斜路湖や摩周湖の水位が低下するのではないかということ。すると当然、屈斜路湖から流れ出している釧路川には全然水が流れ出なくなってしまうだろう。

掘ってみなくちゃ分からない。

だけど、掘ってしまったら元に戻せない。

だから私たちは今、岩盤掘削を考え直してもらうために、『釧路川の森と水を愛する会』を立ち上げ、小さいながらもいろいろな活動を始めている。

というわけで、ちょっと長くなってしまったので、小さな活動の報告は、次回に続きます。。。

さなえ
www.wakka.biz/nidomu



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