春耕の季節。
この時期、たまたま農道を走ったりすると、畑沿いに車が何台も縦列駐車されていて驚くことがある。
芋の植え付けや、畑の土ならしなど、あっちでもこっちでも、トラクターのうなり声がひっきりなしだ。
小鳥たちも巣作りに大忙し。
人も鳥もにわかに活気づく北国の春。
わっかの小さな畑も、そろそろ土を起こして、本格的に準備を始めなければ…
というわけで、倉庫から小さな耕運機を出してきて、畑を耕す。 耕運機が来てくれてから、畑を起こすのが早くて楽になった。当たり前だけど、畑を耕す機械だもの。
ウィーンウィーンと小さいながらも力強く、耕運機が畑を耕していく。
振動に負けないように、ハンドルを握りながら、いつも山尾三省さんの本の一節を思い出す。
どの本に書いてあったのか忘れてしまったのだけど、
膝の痛みがなかなか去らない三省さんが、海の見える見晴らしのいい畑を耕しながら回想するシーン。
…昨年、畑仕事をすることにすっかり自信をなくし、耕運機を買おうかどうしようか、迷っていたことがあった。もう耕運機のパンフレットなども目に入っているほどだった。しかし、そのことをたまたま、福岡正信さんの元で自然農法を学んだ友人に打ち明けたところ、即座に「いちばん楽な百姓は、手で耕す百姓である」と言って頂いた。その一言で迷いはきれいに消えて、もう耕運機に心を奪われることはなくなった…
三省さんの畑よりもずっとずっと小さな我が家の畑。
だから、耕運機を使うことにはちょっぴり罪悪感もある。
でも、きれいに列をそろえて耕すことができると、やっぱり嬉しい。
今年も元気な野菜がたくさん採れますように。
さなえ
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※山尾三省著: 回帰する月々の記―続・縄文杉の木蔭にて
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