北の大地に移り住んだ最初の年に住んでいた、古い私たちのお家には、トイレもお風呂もなかった。
あまりにも古くて楽しいこのお家のことは、また今度ゆっくり書くことにして…
この家では、秋になるとどこからともなく、「ゴトッゴトッ」 と音が聞こえてくる。最初の頃は音の主が分からず、音がするたび、きょろきょろしていたものだ。
数日経って、音の正体が判明した。
道路向かいにある木から、熟れた実が落ちて、その実が薪小屋の屋根に当たって、ゴトッゴトッと音がしていたのだった。
そばに寄って拾ってみると、甘酸っぱい美味しそうな香りがする。
実の名前を知らないのがやや恐ろしかったけれど、食べてみるととても美味しいので、いくつも拾ってはお腹におさめた。
近所のじっちゃんに聞くと、この甘い実は「すもも」だとのこと。
名前が分かったらもう安心。
それ以降、すもも拾いは秋のレギュラー行事になった。
しかし秋の実は、「成り年」が隔年ごとにくるものが多い。すももも例外ではなく、美味しいすももをたっぷり拾った次の年は、ほとんど収穫できない。
さて、今年はすももの成り年。
先日、子ども達を誘ってすもも採りに行って来た。今年のすももはいつもより成りが早く、何箇所か巡った「すももポイント」は、いずれもやや遅く、既にかなりの実が下に落ちていたけれど、それでもビニール袋にいっぱいのすももを持って帰ることができた。
袋いっぱいのすももたち。
汚れを落としてから、種を取り、ゆっくりと火にかけてジャムを煮る。
コトコト、コトコト、キッチンから漂う甘い香りは、秋の匂い。熟したすももは、木によって黄色い実と赤い実があるけれど、今年我が家にやってきたのは、全て赤い実。
すると、出来上がったジャムは、これまでで一番きれいな、透き通ったルビー色!
さてさてこのジャムは、そば粉のパンケーキにつけてもいいけれど、冬になって鹿肉が来る事があれば、このジャムをたっぷり使って、甘いシチューを作りましょう。
鶏さん達の卵をたっぷり使ったカスタードクリームと合わせて、パイにしてもいいかな。
今日は、美しい秋色の小瓶ができあがった嬉しい一日。
なかなかブログを更新できずにもどかしかった8月が終わり、書きたいことがたくさんの、さなえでした。
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2008年9月9日火曜日
秋色の小瓶
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