2011年9月3日土曜日

子ども達に何を食べさせるか

夏が過ぎ、あっという間にもう秋になってしまった。
月日の過ぎ去る早さに驚いてしまう。
何度もブログを覗いては、まだ更新されてない・・・と思って下さっている方に、心からゴメンナサイ。

ありがたいことに、いつものように大忙しの夏がやってきて、その夏も急ぎ足で過ぎていこうとしているけれど、
ありがたいことに、私も子ども達も元気いっぱい。
畑の作物たちも元気いっぱい。

いつもの年以上に、
畑の作物たちが元気であることが嬉しい今年です。


震災の前、というより原発事故の前、私はご飯を作ることも食べることも大好きだった。
加工食品はほとんど買わず、
なるべく家で採れたもの、山で採ってきたもの、近所で採れたもの、
そして、
添加物の入っていないもの、なるべく農薬がかかっていないもの・少ないものを選び、
家族の喜ぶ食事を作るのが好きだった。

けれど今は、「食べる」ことに対する意識の大変革を余儀なくされている。

少し前、セシウムの検出された牛肉が話題になっていたけれど、
まさか、
放射性物質は、東北地方の特定の稲藁の上にだけ降り注いだわけではあるまい。
非常に広い範囲の、
大地、空気、そして海、その全てを汚してしまった。

それがどれほどの恐ろしさであるか、
時間を経るごとにひしひしと感じる。


我が家では、この夏は魚や貝をほとんど食べられなかった。
海の底に沈殿したストロンチウムの量は計り知れず、魚のストロンチウム含有量を調べるのは1検体につき数ヶ月を要する(と説明されている。違っているかもしれない。しかしとにかく検査体制が無い)。
産地で選ぼうにも、魚の「産地」は単に水揚げ港を表示しているだけなのだから、その魚が広い海の一体どのあたりで獲られたものなのか、私たちは推測するしかない。

子ども達が大好きなお肉も、食卓に上がることは少なくなってしまった。
牛肉のセシウム検出のニュースの影で、ひっそりと「豚からも検出」のニュースが伝えられていたけれど、豚肉は、最終的に出荷された土地が「産地」になるのだから、その豚がどこで育ったのか、消費者は知る由もない。

さまざまな情報があって、
それぞれの情報に対する賛否両論の意見と、異なる解釈があって、
意図的にか否かはともかく、明らかになっていない事実がいろいろとあって、
たくさんの、主に利権にからむ思惑が飛び交っている中においては、
何が安全で、何を避けるべきか、それらは全て自分で考え、判断していくほかないのだと思う。

今はまだ、食べても大丈夫な食材も多い。
原発事故前に作られたものを買うこともできる。
外国からきた食材もたくさん並んでいる。
だから、
震災前と同じ食事を、放射能で汚染されていない食材で維持しようと思えば、出来なくはない・・・かもしれない。

けれど、この先ずうっとそうしていけるわけじゃない。

だから、我が家の調理担当の結論としては、
○日々の食事は質素で充分。
○野菜と、玄米時々白米、豆と麩と自家製卵でたんぱく質を補って、
○野菜は自分で育てたもの、隣近所で頂いたもの、近くで育ったものを中心にして、
○お米はこれまで通り、旭川の友人の農家から買い、
○牛乳は、残念だけど今は食卓に乗せられないので、豆乳を使う。
○お肉は、鶏肉か羊肉か鹿肉を、たまに。
○家の裏で釣ってきた川魚は、もちろんありがたく頂く。
・・・ということになった、今のところ。

付け加えておくと、これらは子ども達が食べることを大前提にした基準であって、もし食卓を囲む人が大人だけであったら、食べられる食材はもう少し増える。


この夏は、釧路川の畔も暑い日が多かった。
ずいぶん久しぶりの、晴天続きの夏だった。
おかげで、畑の作物たちも驚くほどぐんぐん成長してくれた。
もちろん、雑草もすくすくだけれど^^

そんな我が家の畑にも、いくばくかの放射能が降り注いでいるのだろうけれど、
それでも自家菜園のある安心感はたとえようもない。

白菜、キャベツ、大豆、イチゴ、ニラ、

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ジャガイモ、大根、人参、チンゲン菜、かぶ、ほうれん草、水菜、

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インゲン豆、ミニトマト、なす、きゅうり、バジル・・・
それぞれの量は少しだけど、食卓の豊かさというのは見た目の豪華さとは全く違うもの。質素であっても、畑や野からやってきたものは何でも嬉しい。

幸いここには土地と水だけは豊富にあるけれど、
一年の半分は大地が凍っているのだから、野菜を育てられる期間はごくごくわずか。
そして仕事をしながらだと、畑の容量は自ずと限られる。
けれど、たとえ都会のマンション暮らしであってもプランターと土でベランダ菜園が出来るように、たくさんの暮らしの中に大なり小なりの「農」がゆっくりと広がっていくことが、これからの暮らしの常識となればいいなあと密かに願う。

子ども達の健康は、台所に立つ母ちゃん達の手にかかっている。
もっと勉強して、確かな目を持ち、アンテナの精度を高めて、友人達と情報を共有しながら、これからも家族の健康を守っていかなくっちゃ。

北国の、短い実りの季節は今が盛りです。

さなえ
www.wakka.biz



3 件のコメント:

  1. 大変な時代になってしまいましたね。
    生産者として何もできない事がもどかしいです。
    風評被害とか言っていないですべての生産物にどれだけ汚染物質が入っているか表示してほしいものです。
    安全なものを安全なのかと疑いながら食べる食事は健康によくありません。
    全然汚染されていないものはなさそうなので少しでも汚染の少ないものを子供たちに食べさせたいものですね。

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  2. 本当に、全ての食品にベクレル表示をしてほしいと切に思います。実際に多くの放射性物質が検出されているのですから「風評被害」じゃないですものね。全て表示して、汚染度の低い食品は小さな人たちと妊婦さんへ。この国の未来がかかっていると思っています。
    生産者さんにも本当に大変な時代になってしまいましたが、北国のかあちゃん同士、これからも一緒に頑張っていけたら嬉しいです☆

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  3. フジワラトシカズ2011年9月6日 8:55

    「子ども達に何を食べさせるか」そして「これから子どもを産む世代は何を食べるのか」…
    これらについて、お^分に語り合い、情報を共有し合い、叡智を分かち合える環境(雰囲気)作りが必要かなって思います。
    孤立して苦しむ保護者ができないように。

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