なかなか「いい蕗」にめぐり合えない時は、何日も川べりを彷徨うことになるのだけれど、今年はあっさり、ステキなポイントに行き当たり、午前中のほんの2時間ほどでたくさんの「いい蕗」を連れて帰ることができた。
背丈を越えるほどの青蕗がわさわさと茂る川のほとりで、気持ちはすっかりコロポックル。
峠を越えた隣りの隣り町、足寄(あしょろ)では、ラワンブキという大きな蕗が名産で、2メートル以上にもなる蕗をたくさん出荷している。背の高さもさることながら、ジュースの缶底と同じくらいという太さにも驚く。瑞々しいから生のまま天ぷらにも出来るのだとか…。いつか実物を見てみたいと思う。
採ってきた蕗は、その日のうちに下茹でをする。
大鍋にお湯を沸かし、洗って鍋の長さに切った蕗を茹でていく。なにしろ量が多いし、しっかりとアクを抜きたいので、下茹での時間は長めに。
お湯を沸かす、蕗を切る、茹でる、茹で上がった蕗を水にさらして、皮をむき、刻む、
…という作業を同時多発的に進めていくのだけれど、なにしろこちらは一人なので頭も身体もフル回転。
たくさん収穫があったからこその大変さなのだから、これは喜ぶべき忙しさ。なのだけれど、台所が蕗に埋め尽くされたようにも感じる中で、子ども達のお迎えもあるし、夕食も作らねば、その合間に蕗の作業も続けて…
時間は無情にも過ぎていくのだった。
さて刻んで砂糖を振りかけた蕗たちは、鍋の中で一晩を過ごし、翌朝ストーブの上に乗せられる。
砂糖の浸透圧で、ひたひたになるほど水分が出た蕗たちを、これからしっかりと煮詰めていく。しかし道内一高いとも言われる我が町のガスなので、この日のために溜めておいた紙くずや小枝をストーブに突っ込み、熱源とする。小枝も紙くずもすぐに燃え尽きてしまうので、延々とくべ続けなければならず、ストーブのそばから離れられないのが唯一困った点だけど、何しろタダで使える熱源なのだから、文句は言えない。
2日間、しっかりと水分を飛ばしながら煮詰めて、最後は飴状になるまで炊き上げたら、グラニュー糖をまぶして少しだけ乾燥させるとアンゼリカのできあがり。
お茶うけにもいいし、刻んでケーキに入れてもいい。
一年中楽しめる、安心おやつです。
「ふきおやつ、おかわりっ!」
さなえ
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